心にとどく英語 (岩波新書 新赤版 604)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004306047

感想・レビュー・書評

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  • ネイティブの感覚を教えてもらって凄い勉強になる。細かいニュアンスとかってのは日本語の達者な英語ネイティブに解説してもらうしかないもんね。

  • 前回読んだ『日本人の英語』もそうだったが、映画から具体的な引用があってわかりやすい。ただ英語を学習しているだけではわからない、気付くことのできない微妙なニュアンスやネイティヴの感覚が語られていて楽しめる。こういうのは挙げだしたらきりがないのではないか。

    アメリカ人がいかに日常で洒落や例えを使って話をわかりやすく面白くするかについて述べられているところで思い当たることがあった。日本人作家であるのに、随所で変わった比喩を使っていてしっくりこないなあと思う作品があるけれど、アメリカの感覚で考えたらぴったりくる。だからそういう作品は欧米受けするのだろう。

    そういう文化で育ったらそれが普通で頭のいいことにも何にも見えないのだろうが、日本人からしたらすごいと思ってしまう。普通の会話で日本人がそれしてたら頭のきれる人だなあと考えずにはいられない。出来栄えはその次の問題だろう。

    (20111204)

  • 言語の感覚をつかむこと。これがなかなか難しい。辞書に書いてあることを覚える段階から、このレベルに達するのにはわりと時間ががかかる。

    例えば今回、am going toとwillの使い方の微妙な差を、この著作でもって肚に落ちた。中学時代に学んで以来、10年の時を経て。

    気づくのすら難しい英語と日本語のズレまで文章にしてくれる、筆者の感覚の鋭さに感謝。

  • [ 内容 ]
    上司の指示への応じ方として、I’ll do it.とI’m going to do it.とでは、相手の心証はどう違ってくるのか。
    人間関係の基本ツールとしての英語にスポットをあて、映画や戯曲の場面も引きながら、さりげない気遣いや拒絶など、微妙なニュアンスを豊かに伝える英語表現の世界を案内する。
    『日本人の英語』(正・続)につづく話題作。

    [ 目次 ]
    1 英語の発想(マラソンが彼にチャレンジする;時制はドラマをつくる ほか)
    2 日常もドラマだ(頼れるレトリック;宿題は「haveの世界」 ほか)
    3 会話にスパイスを(excuseで世渡り上手;youはyouでも「あなた」じゃない ほか)
    4 意思貫徹の会話術(隠された「つもり」;女を侮辱する表現あれこれ ほか)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 英語の発想、レトリックの使い方、現在形の本当の意味など大変ためになる内容。特に「あなたではないyou」というのを読んでから、youを英文で使うのが怖くなくなった。なんとなく今までは、でもこれ「あなた」と勘違いされたらいややしなあ、youは使わんとこ。なーんて思ってたけど、まったくの勘違い。そう思っているのは自分だけということに気づかせてくれた本。迷惑のonや人目をはばからないawayなど、分かりやすく、目からうろこです。このシリーズは買うべきです。

  • 次に買いたい

  • /?day=20070713

  • 著者名で検索したら、『ロイヤル英文法』が出てきました。それとこの人の略歴には、「東工大で正宗白鳥を研究」とあるけど、どういうことなんだ。映画からの引用が多いので、ちょっとした映画案内にもなる。有名なハリウッド映画ばかりだけど、小津安二郎も。そういえば高校の教科書に、小津安二郎が好きな外国人のはなしがあったな。「ペテン師と詐欺師―だまされてリヴィエラ」っていう映画については、明石家さんまがなんか言ってたような。各章の冒頭にオスカー・ワイルドが引用されていて、本文の中でもワイルドは「英語圏史上最も優れたウィットの持ち主だった」とか「reparteeの巨匠」とか書いてあるので、英語で読みたくなるなあ。幸福な王子くらいなら読めるだろうか。最後の方、If〜, would〜.というような文で、英語ではif節のほう、日本語では後半を省略するっていうのはなるほど、と。日本語は「主題」の言語だということとも関連しそうだけど。

  • 数々の過去の名作から台詞を引用することにより、英語らしい表現を数多く伝えている。過去の同シリーズ本と同様、非常に有用。

  • またまた目から鱗。段々新鮮味は減ってきたが、役に立つことは間違いない。

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