- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004307396
作品紹介・あらすじ
一九九二年と二〇〇〇年、二度の宇宙体験から、毛利さんはあふれるほどの贈りものを受けとった。意外に楽しい宇宙ぐらし、ノーベル賞級の発明も夢ではない科学実験、きびしい宇宙飛行士の訓練、地球上の子どもたちとの交信。それらの貴重な体験を紹介し、私たちの生き方・考え方について、おだやかながら強いメッセージを発信する。
感想・レビュー・書評
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勤務先のイベントで、宇宙飛行士(まだ元は付かないようですね)の毛利衛氏の講演を聞いてきました。,,実は、私は、「元宇宙飛行士は、宗教家(あまり良くない意味)になってしまう」という都市伝説的な先入観を持っていました。,しかし、それは、米ソ間宇宙開発競争華やかりしの頃の話であって、宇宙飛行士が当時よりも大量に存在する現在には当てはまらず、いくつもの公的な肩書きを持たれている毛利さんは、なお更それは該当し得ないだろうと思っていました。,,しかし、(決して悪い意味ではないのですが)講演内容は、単なる宇宙開発の説明に留まらず、持続的な生命の繁栄といった深遠なテーマが語られていきました。,ブラッドベリやガンダム(by 富野氏)的なものを思い出したのは、私がオタクなおっさんだからでしょうか?,単に、ビジネスシーンに当てはまるような解釈で済ませるには、少々失礼なのかなとも感じました。,(なお、当社の経営理念、行動基準を取り上げるといった社交辞令も、しっかり盛込んでおられたことも付記しておきます),,,◆気になった箇所,・ロケット燃料に水素を使用しているのは日米のみ。排気は、水蒸気なので白い。,他国(欧州、露、中)は、ケロシン(排気は黒い),・静止軌道 3万6千km(覚え方:地球の直径の約3倍),・若田さんのいる国際宇宙ステーションは、400kmの低軌道を周回。, <a href="http://kibo.tksc.jaxa.jp/">JAXA</a>のホームページに時刻、方角がアップされている。月よりも明るいことに驚かれるはず。,・人類は、「宇宙からの視点」と「ゲノム解析」を経て,地球に存在する生命は、時間的空間的に全てがつながっていて、今があることを認識した。,・持続性のサイクル,挑戦→多様化→繁栄→挑戦→…(人間が地球をはなれていく),・DNAは皆異なる→環境変化への個の適合で突然、力を発揮→種全体のレベルが上がる→誰もが期待されている,・持続性の原動力→生きる喜び,「生きる可能性が高まる」「次世代につなげる」「仲間への貢献」,・イチローの活躍がうれしい訳,単なるナショナリズムでなく、「人類としての可能性の高まり」に喜びを見出しているのでは。,・地球圏〜意識の拡大 今後20年間で変わってくる。,成層圏+30km → 太陽系+1億5千万km,深海-10km → 内部コア-6,500km,・価値観の重層性,個人→文化→「生命の普遍的な流れに基づくつながり」へと発展させていくべき。ex.自然環境、共生、多様性,日本は、世界に先んじられるポテンシャルを持つ。グローバルスタンダードに惑わされてはいけない。,・規則を愚直に守るのではなく、「生き延びる」ことが重要,ex.国際宇宙ステーションで当初禁じられていた商用利用(富裕層らの招待)を早速破っているのはロシアである。,→このメンタリティは、実は日本人にも通じるものがあるはず。,・スペースシャトルから美しい富士山の写真を送信してきてくれたクルーは、数日後の事故(コロンビア号空中分解事故 2003年)で亡くなってしまった。, まだまだ、宇宙開発は危険と隣り合わせである。
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全てのことに通じるヒントが書いてある。毛利さんの静かだけど強いメッセージが書いてあった、何度か泣いたような気がする。。(笑
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[ 内容 ]
一九九二年と二〇〇〇年、二度の宇宙体験から、毛利さんはあふれるほどの贈りものを受けとった。
意外に楽しい宇宙ぐらし、ノーベル賞級の発明も夢ではない科学実験、きびしい宇宙飛行士の訓練、地球上の子どもたちとの交信。
それらの貴重な体験を紹介し、私たちの生き方・考え方について、おだやかながら強いメッセージを発信する。
[ 目次 ]
1 これが宇宙空間だ
2 あこがれの宇宙飛行士へ
3 宇宙ぐらしも悪くない
4 宇宙で科学実験
5 地球を見る、そして帰還
6 国際宇宙ステーションの可能性
7 ユニバソロジの世界観
付 2度目の宇宙飛行から帰って
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
「宇宙からの帰還」を読んでから宇宙の本ばかり読んでる.この本が他の本と違うのは科学者の毛利衛さんが書いていることで,4章の「宇宙で化学実験」は実験科学者の宇宙飛行士でなくては書けなかった章だろう.宇宙体験をたんなる感想をでとらえるのではなくて,もう少し深い思索にまで結びつけようとしているのが学者ならではだと思う.別の言い方をすれば,宇宙を体験して,専門をもった普通の科学者がより大きな視点を持った科学者、思索者に変貌をしているということも言えるのではないか.
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『宇宙からの贈りもの』というキーワードを軸に、宇宙飛行士の訓練、宇宙の環境と生活、実験と教育、帰還という一連の体験を書いている。
単なる時系列の説明だけでなく、その時々に感じた意義や思考が明白に綴られている。
宇宙から地球を見ると今まで見えなかったことが感じられ、ものごとを大きな視点から見えるようになるんだろうな、と感じた。そして、宇宙というものは人間の憧れであり、宇宙に思いを馳せるとき、アポロの月面着陸の時のように、色々な境界が取り払われ、ひとつになれるんじゃないだろうか。 -
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