- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004308300
作品紹介・あらすじ
一九五三年に始まった日本のテレビ放送は、五〇周年の節目に地上波デジタル化元年が重なった。二〇一一年にはアナログ放送が終わり、今のテレビでは映らなくなるという。では、そのデジタル化とは何か。技術の進歩は豊かなテレビ文化を生むのだろうか。諸外国とくらべて際立つ日本の放送政策や業界の歪みを明らかにし、放送の未来を考える。
感想・レビュー・書評
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10年前に読んだらまた違ったんでしょうが、ちょっと古く感じてしまいました。逆にいえば、10年足らずで古く感じるほど、メディアは急速に変革しているということですかね。でも状況としてはまだ変わってない部分がたくさんあって、まだまだ変わらなきゃいけない部分があるんだと思い知らされます。
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講義のテキストでした。
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「テレビの21世紀」という題を見て、デジタル放送やインターネットを含めたテレビの可能性とか衰退とかそういった事を書いた本なのかなと思いながら読み始めましたが、全然違った。
日本のテレビ50年の歴史や欧米の放送業界を詳細に分析し、日本の放送業界の悪い点を指摘しながら21世紀のテレビを考察している本でした。
これはこれで面白い。
テレビ局に内定したものの、テレビの歴史とかそういったものは全く無知であるので、日本でテレビ放送が始まってから現在までの流れを掴めたのはよかった。
NHKと民放という日本の放送業界の構造や、放送に関する著作権についても実情が書かれていて参考になった。
また、この本はCNNやBBCなど、英米の新興放送局の成り立ちについても詳しく書かれていて、
これら世界の放送局と比べた日本の放送業界の特異性を厳しく批判している。
その指摘は共感できるところも多々あり、勉強になりますが
海外の放送局をなんでもかんでも賞賛しすぎている面もある。
欧米の例を参考にして、これからの多チャンネル時代は有料で自分の見たい番組だけを見る時代になると筆者は述べているが、
どうだろう、多少CMが入るにしても、僕はタダで見れるテレビの方が良いと思うんだけども。