- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004308461
作品紹介・あらすじ
自称「重度の活字中毒者」による「面白本」ガイド。日本の異様な光景への疑問を語る「全国どこでも自販機横丁」、都会と自然界の眺めを鮮やかに対比する「素晴らしいぐにゃぐにゃ風景」、日本人の醤油・味噌好きをアンデスの麓で再発見する「アミノ酸の呪縛」など、"食"への徹底したこだわりと辛辣な眼差しが冴える軽妙なエッセイ17篇。
感想・レビュー・書評
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再読だが、久しぶりの椎名節で嬉しかった。発売当時、岩波と椎名の取り合わせに驚いた記憶がある。何と言っても、「昭和軽薄体」なのだ。
最近はあまり名前を聞かなくなった気もするが、元気なのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
〈目次〉
辺境の食卓
黄金の食味トライアングル
アワビよもやまわたくし話
たくましい逸品たち
全国どこでも自販機横丁
イルミネーション・ニッポン
素晴らしいぐにゃぐにゃ風景
旅の話、宿の話
アミノ酸の呪縛
手食の四十パーセント
バター梅ごはんの陰謀
樹の上、洞の上
日本の乾杯
〈内容〉
久しぶりの椎名さんにまた感化されて第二弾(というか出版の古いものに戻ってます)。やはり食べ物話が多い。旨そう話も多いが、世界の辺境を旅するから、読んでいてもあまり食べたくないものもある。
また、最近私が感じている日本人の旅行(「旅」とは言わないな)の感じと似た感覚が書かれていて、思わず膝をうった。日本の旅は衰退してて、"旅"にひとりひとりの確たる目的のあった時代は日本では終焉を迎えている、というフレーズだ。わりと有名な観光地でも人気がなくて、テレビや雑誌で特集したところだけ人がいる。やはり感じるところは一緒なのだ。
学校図書館 -
著者が読んだ本をもとに、テーマごとの考察が面白い。
辺境の地での食事や、日本の自動販売機について、宿の話手食の話と、旅を重ねているからこそ実体験で得られた知識を(故意に?)主観的な見解で語っている。
どんな遠くに出かけても、醤油と海苔とかつおぶしがあれば食っていけると豪語しているが、ほんとうにそう思う。
日本を離れて生活していると、己の体がいかに和食でできているかを再認識させられて面白いほど。
旅にでかけ、その地のものを喰らうのとは訳が違うのだ。
「ほんだし」も黄金のピラミッドに入れてくれないかなあ...と願う一読者。
本によると、地球上の食法を分類すると、手食はアフリカ大陸、西アジア、インド亜大陸、東南アジア、オセアニア、中南米などで全体の約40%を占めるそうだ。箸文化圏、フォークナイフ文化はそれぞれ、約30%というから、いかに素手で食べるということが、人間の、本質的なしぐさであるかということが分かる。
そもそも、食文化ってのは芸術や音楽より崇高じゃないかなと思っている私にとっては、食事を生理現象ととらえるなんてもってのほか。
いやはや、セルフ多国籍軍なアメリカにいると、どうも文化の違いが目についてしまうんですね...
いや、別にファーストフードが嫌だってんじゃないけどさあ... -
除籍本ですわ。
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椎名誠著 活字の海に寝ころんで 読了。何か新年から3連発で椎名本の紹介ブログになってしまいましたね。本著は岩波新書から2003年に発行されたものがアンコールで最近復刊されたもののようです。我輩それとは知らずに新刊と思いネットで発注してしまったのですが、本棚を調べてみても過去に購入した経歴はなかったようで胸を撫で下ろした次第。
さて、本題に入りますが本著は椎名さんが過去に読破された面白本ガイドといったもの。しかも紹介本に綴られている食に拘った様々なエピソードなどを、ご自身の旅の体験などと重ね合わせて語られていくのであります。特に前半では「辺境の食卓」といったコーナーが設けられており、アマゾンやチベットなど世界の辺境地を旅してこられた椎名さんだからこそ語られるであろうエピソード満載なのであります。「ヘビ食い」などちょっとグロテスクな内容も書かれていますが、これも世の中の現実なんですよね!!
「本書では発表の順番をちょっといじり、冒頭に「辺境の食卓」というものを特集的に並べた。この数年、極限地帯や極限状態に置かれた人間が何をどうやって食って生きてきたか、ということに大きな興味があり、とりあえずその入門編のようなものを最初にまとめたかった。」(同書より抜粋)
所謂、漂流物や辺境地の冒険物のお宝本も沢山紹介されており、この分野に興味がある方にも絶好の読書指南書にもなると思うのであります!!
【Dance1988の日記】
http://d.hatena.ne.jp/Dance1988/20140104 -
[ 内容 ]
自称「重度の活字中毒者」による「面白本」ガイド。
日本の異様な光景への疑問を語る「全国どこでも自販機横丁」、都会と自然界の眺めを鮮やかに対比する「素晴らしいぐにゃぐにゃ風景」、日本人の醤油・味噌好きをアンデスの麓で再発見する「アミノ酸の呪縛」など、“食”への徹底したこだわりと辛辣な眼差しが冴える軽妙なエッセイ17篇。
[ 目次 ]
辺境の食卓(チベットとアマゾンの日常食;大ねずみとナツメヤシ ほか)
黄金の食味トライアングル
アワビよもやまわたくし話
たくましい逸品たち
全国どこでも自販機横丁
イルミネーション・ニッポン
素晴らしいぐにゃぐにゃ風景
旅の話、宿の話
アミノ酸の呪縛
手食の四〇パーセント
バター梅ごはんの陰謀
樹の上、洞の中
日本の乾杯
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
2003年7月30日購入。
2006年1月27日読了。 -
2005 3月
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日本人なら世界の辺境の風俗を知るのに辞典や旅券などいらない。
椎名と西原があれば、いい。 -
漂流記のお話が面白かったです。
本を読みたくなった。