- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004309345
作品紹介・あらすじ
春秋時代の孔子から近代の魯迅まで-傑出した才や独特のキャラクターで歴史を彩る五十六人の人物伝を、年代順にたどる。変転する時代状況の中でそれぞれに自分らしさを貫いて生きた彼らの、希望、挫折、嫉妬、諧謔、そして愛情は、どんなものだったのか?歴史をつくった人物への身近な共感とともに、中国史を丸ごと楽しめる一冊。
感想・レビュー・書評
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中国の長い歴史に現れた奇人と異才の中から、井波律子先生が56人をピックアップし、列伝スタイルで紹介します。なかでも、謝道蘊、魚玄機、李清照、柳如是、秋墐の5人の女性は才能も個性も豊かで、かつ、激しい生涯が印象的でした。ドラマ「明蘭」のタイトルや主題歌は李清照の詞からの引用であり、その詞が本文末に紹介されているのは嬉しい。一人ひとりの紹介に割いた紙数は少ないので、機会があれば更に深く知りたくなりました。
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メジャーな人物からマイナーどころまで網羅した56人。マイナーどころのチョイスが○。中国史に興味を持つための入門書的な位置づけ。ここから興味のある人物の物語に派生することをお勧めする。ただ、軍略家が少ない印象...。あの人やこの人を入れて欲しかったなぁ。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/705559 -
中国の歴史上の人物、56人の紹介。鶴や子鹿と暮らし、梅の花を妻にするっていいなあ。
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「はじめに」を読んで絶対面白い先生だなと確信した。実際読んでみて、一人一人のエピソードが濃くて大変楽しめた。何千年経っても光っている偉人(あるいは異人?)たちの人間ドラマのリアルさやパワーを感じる。
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列伝体で追う中国奇人列伝。列伝が重複してしまった…。列伝体とか中国の史書のスタイルの話も頭のところにあった。2〜4ページほどで一人の人物を取り扱う。誰でも聞いたことある人から中国のことに詳しくない私みたいなひとだと聞いたこともない人まで。たまに先に出てきた人物の子孫とかも出てきてそういうとき楽しい。人物の著作から一文引用している。
老子と荘子の違いの話を荘子のページでしていて個人的に一番勉強になった〜と思った。
館内番号は振られていない -
中国史から奇人と異才という括りで五十六人を抜擢し、簡潔明瞭に一人に対して三ページで紹介した著者。もちろん奇人・異才というものではなく、正統派としてもおかしくない人物も紹介されてはいるが、自身が知らない、埋もれた人物についても興味を沸かせるという点では十分評価すべきものだと思われる。(特に個人的には近現代が弱いため)
この本を通して一つの中国的な生き方が観えてくる、それは国の勃興没落に関係して、如何に生きるかということであろう。体制に入り官職を昇りつめるか、途中で地方に左遷させられるか、又は頑として出仕を拒み隠遁するか。これらの中に、どれにおいても生まれるものがまさに文学たりえるものなのであろう。
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一人当たり3ページで紹介される56人は、それぞれ中国史に名を遺す人たちなのだろうけど、古代から唐までの人たちに比べて、最近の人たちがわからない。
魯迅くらいかな、知ってたの。
水滸伝の時代の皇帝、徽宗は、皇帝は失格だけれど芸術家としては超一流だったらしい。
ただの石マニアじゃなかったのか。
中国史ってやっぱり人物で覚えていくものなのかな。
自分の知識が足りないことがもどかしい。
それにしても、異才はさておき奇人はなかろうよ。
時代を変える人っていうのは多少なりとも変人の部分があるとは思うけど、奇人…というほどでは…。 -
2018/01/19 16:48:30