- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004310778
感想・レビュー・書評
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エスペラントに特に興味があったわけではない。同じ著者の本を過去に何冊か読んでいて、言語学自体に興味が持てたというのが一つ、それと、最近数冊の著書を読んだ梅棹先生がやはりエスペラントを使えるということで、ちょっと気になっていたというのが、本書を手にしたもう一つの理由。昔から名前は知っていたけれど、どういうものかは全く知らなかった。本書一冊でエスペラントが使えるようになるとかそういうものではない。入門書ではない。エスペラントが作り上げられてきた時代背景、そして現在に至るまでの状況が描かれている。日本語を捨てるわけではない。このやっかいな漢字かな混じり文も、今となってはこれ以外に言葉はないようにも思えてしまう。脳自体がそうなってしまっているのだろう。でも、このエスペラントという言語、もし1年ほど牢屋にでも入る機会があったらしっかり取り組んで見たい存在だ。(本当にそんなことあったら困るけど。だからたぶん勉強する機会は今後もないと思うけど。)ところで、英語はそんな得意ではなかったけれど、いまでも不規則動詞なども結構覚えている。どうやって覚えたんだろうか。全く記憶にない。エスペラントだったら、青春時代をもっと気楽に過ごせただろうか。
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エスペラントはかねてから学びたいと思っては挫折している。この本はエスペラントの歴史を学ぶにはちょうど良い本である。
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言語学ってなんで社会学部にあるんだろうって思ってたんだけど、その疑問が解消された。
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わかりやすい。結構辛辣なトーン。
エスペラントの説明そのものよりも、比較言語学っぽところが面白かった。日本語は別に他の言語に比べて難しくない、とか、英語は単語と発音の規則がむちゃくちゃだ、とか。 -
終章がいいです。
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誕生して120年,近代国家の枠を超える「危険な言語」として,正統派言語
学者たちにとっての「異端の言語」として──国際共通語・エスペラントの
たどった道のりは険しいものだった.その構造や成り立ち,どのように受容
されたかの具体的な紹介から,「言語は人類にとっていかなる意味をもつか」
という根本問題が導かれていく.