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- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004311195
作品紹介・あらすじ
"国策"で送り出され、敗戦により中国に置き去りにされた人々。そんな「中国残留婦人・残留孤児」たちが、なぜようやく帰国できた祖国を相手に裁判を起こしたのか。残された課題は何か。果たして個人にとって国家とは何なのか。『終わりなき旅』から二十余年、「国家の怠慢」の全貌とそれに翻弄され続けてきた人々の姿を描き出す。
感想・レビュー・書評
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残留邦人を生むきっかけとなった満蒙開拓政策から
国家賠償請求による神戸地裁の判決までをドラマチックに描く。
著者の立場は一貫して日本政府の怠慢を叱責するもので、
これに翻弄される残留邦人の悲惨さが浮き彫りになる。
しかしその反面日本政府がこうした政策をとった経緯など
これを補完する内容は薄く、
中国政府の対応についても表明的に歓迎するのみで、
やや一方的に感じた。
しかしラストの神戸地裁の判決文には思わず息を飲む。
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