労働法入門 (岩波新書)

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著者 : 水町勇一郎
  • 岩波書店 (2011年9月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004313298

労働法入門 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • ようやく読み終わりました。概ね一週間以上もかかって、よくわかったのはいかに物を知らずにいたか、ということでした。読んだからといって理解できているわけもありません、これは改めて勉強しなきゃいけないな、ということで、読み終わったけれどまた読む、という意味で積ん読にしておきます。

    勉強、しなきゃダメだね、もっともっと!

  • 社労士の勉強の為に読んだ。過去の歴史が書かれていて法ができていく過程と背景がわかり参考になった。国によって労働に対する視点が違っている。大前提は自由意志による契約。しかし、弱くなりがちな立場の労働者を守るため法の強制力が働く。
    ①解雇の原則
     アメリカ=いつでも理由なく解雇できる。
     フランス、ドイツ=解雇の経営判断については、会社の判断を尊重。
     日本=解雇に対して、かなり厳しい規制が加えられている。
    ②労働者、使用者の概念にも労働基準法、労働契約法、労働組合法で違いがある。
    ③これからの労働法の姿
     国家(法律)、集団(組合)、個人の3つがよい関係性をもってよい方向に進んでいくことが必要。

  • 労務に関する新人研修の講師をするにあたり、参考図書として読んだ。良書。
    法とは何かから始まり、労働法の背景や他国との比較など、最後まで面白く読ませていただいた。

  • タイトル通り「入門」編。詳細を思い切って割愛することで初心者でも分かりやすく書かれていると思う。

    労働法の解説にとどまらず、その歴史的背景や現代における問題点、海外諸国の労働法にも触れていて、勉強をしている身としては大変興味深く読めた。

    勉強をしているとその法の一部分のみフォーカスしてしまいがちだが、法の歴史をざっくりであっても知ることで知識に深みが出るし、さらに知識欲が高まる。
    本書を読んで一番良かったのはこの「知識欲」が高まったことだ(試験対策として良いかは別として)。

    試験が終わり時間ができたら水町先生の「労働法」を読みたい。

  • 分かりやすくてよかった。

  • 読了。

  •  全体的に少し難しく感じる部分もあったが、わかりやすく段落が分けられていた。
    本自体の大きさは、文庫の小さい本に比べ、縦が少し長い。
    日本と、アメリカやヨーロッパの特徴を比べるので、他国の労働法も多少学べた。

     アメリカや、ヨーロッパでは、雇われて働いている人を、「労働者」という言葉を使う。
    日本では、会社という共同体の中に入る「会社員」だ。
    そう、日本では企業共同体への人的帰属関係が強い。
    協調性が高いと言えば聞こえはいいが、社内で従業員同士の輪から逸れている人は、差別されたりする。
    そして、個人が組織の中に埋没してしまい、会社の言われるがままになる面がある。

     身近な事柄も書かれているので、わかりやすく知りたい時には、使えそうだ。
    例えば、採用・労働差別、昇進・昇格・降格、人事異動、男女雇用機会均等、
    育児休暇、その他の休暇・休業、労働時間など。

     労働組合に加入している人や、周りに労働組合がある人にも、参考になる。

    これからは、自己責任が問われる時代だけあって、こうした労働法を知って、会社のいいなりにならないようにしたい。

  • 【著者紹介】水町 勇一郎(みずまち ゆういちろう、1967年11月15日 - )は、日本の法学者。専門は労働法。東京大学教授。
    【どんな本?(帯より抜粋)】働くことはどういう意味をもつのか。
    働くことをめぐってさまざまな問題を抱える労働者に、労働法はどう役に立つのか。
    採用・人事・解雇・賃金・労働時間・雇用差別・労働組合・労働紛争などの基礎知識をはじめ、欧米諸国との比較や近年の新しい動きも満載。労働法の根幹と全体像をやさしく説き明かす、社会人のための入門書。
    【ここがオススメ!】
    ・その名の通り、労働法(労働に関係する諸法)の入門書。特に、大学等で労働法を学んでいない一般人向けに書かれており、非常に取っ付きやすい。なぜなら、個々の労働法の説明ではなく、そもそもの労働法の考え方・背景、全体像を示しているから。
    ・欧米諸国(アメリカ、フランス、ドイツなど)と日本の労働法を比較することで、日本の労働法の特徴が浮かび上がる。(当たり前なのだが、) 労働法(法律)って各国によって異なることに気づく。 (入社時の差別を強く規制する欧米に対し、日本は緩い。
    ・法律おもしれえかもって思える本。 その国の社会をあらわしているのな。
    【一部内容紹介】
    ◆日本の労働関係の特徴
    ①日本の労働関係の人間的・共同体的性格
    Q.働く人と会社の関係は、「労働と賃金との交換契約」か、「会社という共同体への人的帰属関係」か。日本は後者が想定的に強い。 それは、終身雇用(長期雇用慣行)を中心とした日本的雇用システムのあり方を密接に関わる。(定年まで雇用、余程のことがない限り従業員を解雇しない) 日本は、就職 というより 就社。 職業に対して就くというより会社に就く。 欧米…労働者(worker)、被用者(employee)という言葉に対し、日本は会社員という言葉。(最近は従業員か)
    ②日本は、就業規則に重きをおく
    アメリカは個別の交渉による労働契約、ドイツフランスは、労働組合との団体交渉による労働協約 に相対的に重要な役割。日本は、就業規則にほぼすべての労働条件が記載。変更内容が合理的であれば、変更に反対している労働者がいても労働者全体を拘束するもの。
    □.労働法の法源(法源…権利や義務を根拠づけられるもの)  強い①→④弱い
    ①法律(強行法規) … 労働基準法、最低賃金法、労働契約法、育児介護休業法など 
    ②労働協約(規範的効力)… 労働組合法16条  
    ③就業規則(最低基準効)… 労働契約法12条
    ④労働契約… 明示(・黙示)の合意、民法など

  • かなり良い労働法の入門書に出会えた。守備範囲はバランスが良い。問題設定が咀嚼されていて、内容は専門的知識の基盤となる。
    働くことは、個人の人格の形成につながる側面がある一方で、物のように使い捨てられ人格を損なう側面がある。では、どういう場合にそうなるのか。それは上司の扱い一つ。その扱いは、法令の何から由来しているか。又は逸脱しているか。自分の人生を守るために必要な知識である。わからなくなったら、この本に立ち返るのだ。

    「世の中にはたくさんの人が住んでいる。略 共通のルールを定めることにした。このルールが法である。」
    「法律は一般意思の表明である。」
    「人は契約と法律に基づいてのみ他人から強制を受けるのである。」

  • アメリカ、ヨーロッパ、日本の労働の考え方の違い。

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労働法入門 (岩波新書)の作品紹介

働くことはどういう意味をもつのか。働くことをめぐってさまざまな問題を抱える労働者に、労働法はどう役立つのか。採用・人事・解雇・賃金・労働時間・雇用差別・労働組合・労働紛争などの基礎知識をはじめ、欧米諸国との比較や近年の新しい動きも満載。労働法の根幹と全体像をやさしく説き明かす、社会人のための入門書。

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