看護の力 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004313915

作品紹介・あらすじ

人間誰もが持つ自然に治る力を引き出すこと。著者はこれこそが看護の営みの原点と言う。美味しく食べて、気持ち良く清潔に過ごし、ぐっすりと眠れるように…人間らしく生きるふつうの暮らしを整えるケアとは何か。胃瘻や床ずれ対応のヒントに、「下の世話」や代用入浴の心得など。現役看護師として六〇年、その心と技の真髄。

感想・レビュー・書評

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  • 著者 川嶋みどりさんは、戦後から長年に渡って看護師として、看護のあり方や看護についての研究、専門職として看護師の立場、待遇の改善、そして後進の育成に携わってこられた方。

    看護について、その意味や実践的な方法まで、そして現代医療の問題点についても知ることができる手軽にして貴重な書。

    ナイチンゲールの言葉が各章の扉や本文中でも多く取り上げられています。
    その中の一つ「自己犠牲を伴わない献身こそ真の奉仕」との言葉がありました。ナイチンゲールの偉大さに感じ入るとともにこの言葉が実現されるよう、そうした社会システムを構築できれば、本当によい社会になるのだと思いました。

    書名の「看護」という文字にとらわれ、自分には関係ない、と思い手にとらない方もいるかもしれません。
    しかし「看護」は生きていれば必ず必要になること。

    ぜひ、多くの人に読んでほしい一冊です。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/705995

  • 面接を受けるにあたって買った本だけど、結局読んだのは受かった後だった。看護師を目指す上で読むべき本、買うべき本だったと思う。

  • 小論文対策の基本として。

    [NDC] 492
    [情報入手先]
    [テーマ] 令和3年度備前地区司書部会(11月)/志望学部別の読んでおいた方がよい本

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/705995

  •  この本は地元のブックカフェで読んだ。いつも紅茶一杯で滞在するので、手軽に読める詩集や画集を読んでいる。最近はそれらも読みつくしてしまったから、本の質が信用できて軽く読める岩波新書を手に取るようになった。もともと置いてある岩波新書の冊数が少ないのに、その上医療・健康をテーマに絞ると、また読みつくしてしまうのではないかと心配だ。本屋が岩波新書を置く冊数を増やしてくれるように願っている。
     この本では看護師が実際にどんな仕事をするのかというよりは、看護する姿勢について述べられている。自分の周りにもこんなふうに寄り添ってくれる人がいたらと思わされた。

  • 2020年1月14日から2020年3月17日まで
    上白石萌音の佐倉七瀬と
    佐藤健の天堂浬の
    日浦総合病院での仕事と恋模様を描き
    大ブームを巻き起こした
    TBS火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』。

    上白石萌音ちゃんが
    主人公を演じるために購入したのだと推測されます。

    本書『看護の力』は
    看護とは何か?の問いに答えています。
    筆者の川嶋みどりは
    2007年に第41回フローレンス・ナイチンゲール記章を受章しています。
    https://redcross-nursing-history.jp/exhibition/nightingale.html

  • N049
    学生選書

  • 「看護」というものについて深く考え、経験してきたことを伝える本。

    人間の治癒力と、予防としての看護、そして、十分な看護ができなかったり、看護の価値に気づいていない・認めていない現代の医療システムについて書かれていた。
    「ケア」という言葉が、べびぃケアと同じ使われ方。寄り添うことで、本来その人が持っている力が引き出される。


    札幌市の図書館で借りた本。

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著者プロフィール

川嶋みどり
1931年,京城(現在・ソウル)にて生まれる。看護師。
1951年,日本赤十字女子専門学校(現在の日本赤十字看護大学の前身)卒業,日本赤十字社中央病院(現在の日本赤十字社医療センター)勤務を経て退職。現在,健和会臨床看護学研
究所所長,日本赤十字看護大学名誉教授。一般社団法人 日本て・あーて(TE・ARTE)推進協会代表理事。
1995年若月賞,2007年ナイチンゲール記章,2015年山上の光賞受賞。
著書:『ともに考える看護論』(1973年,医学書院),『キラリ看護』(1993年,医学書院),岩波新書『看護の力』(2012年),『いのちをつなぐ─移りし刻を生きた人とともに』(2018年,看護の科学社),『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』(2020年,ライフサポート社),『看護詞花集 あなたの看護は何色ですか』(2021年,看護の科学新社),『生活行動援助の技術 改訂第3版』(2022年,看護の科学新社)など,130冊を超える。

「2022年 『ベッドサイドからケアの質を問う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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