読んじゃいなよ!――明治学院大学国際学部高橋源一郎ゼミで岩波新書をよむ
- 岩波書店 (2016年11月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004316275
感想・レビュー・書評
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鷲田さん、朝日新聞の言葉欄の人だ。知識や思考の深遠さに驚く。
長谷部先生、法律家なので一番身近な存在で、考え方も理解しやすい。
伊藤さん、突拍子もないという一つの方。普通の人が真似したら大火傷しますね。 -
志高く、学ぼうと集まった、高橋源一郎のゼミ生達の熱気が凄い。
岩波新書を学生と熟読し、作者と対話するという形式も面白い。
先生として呼んでいる方々がどの方もさすがにオリジナリティーが高い。
ところどころに、私自身が学生時代に感じた、サークル活動等で熱く狂信的な人たちのナルシスティックな雰囲気も思い出してしまった。少し排他的というか、のんびり他者を受け入れられないというか。まあ、志高いとそうなりがちなのかもしれないけど。 -
タイトルのつけ方は個人的には気持ち悪い感じはしますが。
内容的にはとても面白い内容だったと思います。
明治学院大の著者のゼミで実施された、岩波新書を読み込み
その著者(鷲田清一氏・長谷部恭男氏・伊藤ひろみ氏
の3人)とQAを実施するという内容。
大学生は書籍を読まないという話があって、それが個人的な
課題にも関連しているのですが、本当に大学生が本を読まないということが一般化されているのか?
確かに読む人が少なくなっているのは、そうなのだろうと
思いますが。もっと、この本のように、本を読むことの
楽しさや、満足感などが、他の人にも伝わるような
取り組みがほかの人たちにも影響して、本を読む人が
増えていくような気がしました。 -
やっぱり源ちゃんならでは、の企画もの。
色んな考え方、否定がないのが一番いい。 -
まるで、自分もゼミに参加しているかのような臨場感!
三者三様のおもしろさでしたが、特に伊藤比呂美さんには脱帽でした! -
昨年12月11日から、延々読んでいたもの。つまらないと感じていたのかな。岩波新書に著作がある三賢人(鷲田清一さん・長谷部恭男さん・伊藤比呂美さん)に基調となる話をしてもらったあとで、質疑応答が進むという体裁。
鷲田さんでは「アートが、生活が立ち上がるのに際してどうかかわるのかを見ていきたい」、長谷部さんの「戦争は、負けた方の社会契約が破棄されてしまうというもの」が心に残った。
途中で挟まれている、大学生による「私と岩波新書」は、気恥ずかしくて読めなかった。 -
高橋源一郎氏の授業を追体験できているような気分になれる本。
岩波新書をその著者とともに読み解くという授業だが、この新書で取り上げられている著書はそれぞれ読み応えのありそうで、そのうち読んでみたいと思った。
まずは哲学者の鷲田清一の「哲学の使い方」
大阪大学総長時代から彼の発言には注目していたのだが、京都芸大の学長になり、さらに芸術に寄り添った発言が見られ、個人的に心強いなと思っていたところ。一度、実際に話を伺いたいと思う人。
二人目は長谷部恭男の「憲法とは何か」
普段深く考えることがなかった憲法について、9条のことや改憲のことも含めて考えるきっかけになった。
三人目の伊藤比呂美の「女の一生」は強烈だった。
彼女の生き様や、発言のスタンスが圧倒的で読んでいてハラハラさせられた。
御三方の話も面白かったのだが、それぞれの授業で展開される高橋ゼミ生による質問に対するやりとりが面白く、僕もモグリでその授業に参加したかったなと思ったね。
聴講生には正規の学生の他に「非正規」の、つまり卒業生や休学中の学生やその他諸々の学びに触れたい人たち、高橋源一郎氏と学びの時間を共有したいと思う人たちがあふれ、本書からもその熱気が伝わってくる。
こんな授業に参加して見たいし、こんな授業をしてみたいと思う。 -
編者が大学で教えるようになり、試行錯誤しながらたどり着いた教授法で、一冊の岩波新書を徹底的に読み込み、そしてその著者に来てもらい、議論をする中で、その本の「先の先」まで読もうという企画。著者は三人。鷲田清一、長谷部恭男、伊藤比呂美。それぞれの著者の味も出ながら、その著書の内容も深く掘り下げた議論で、ライブ感のある読み応え。実際に挙げられた本を読んで再読すれば更に深まる可能性大。
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頁数が多いのに「さくさく」読めた。
面白かったし、わかりやすかった。
伊藤さんは強烈な印象。