- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004316947
作品紹介・あらすじ
防衛省と大学との共同研究に道を開いた安全保障技術研究推進制度。発足後わずか三年で一〇〇億円規模にまで増えた予算を背景に、大学での軍事研究がいよいよ本格化しつつある。潤沢な研究費と引き替えに、科学者たちは何を失うことになるのか。全国各地の大学で議論のきっかけを生んだ『科学者と戦争』の続編。
感想・レビュー・書評
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最初と最後はわかりやすかったが、真ん中はわかりづらい文章があった。
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天文学者で平和主義者の池内了先生の新著。ほぼ同じテーマの前著から二年足らずで上梓というのは,随分力が入っているのだな…と。先生が自衛隊違憲論者というのは初めて知ったが,突き詰めるとやはりそうならざるを得ないのかも知れない。
ただ,先生のいう「民生品」と「軍事技術」というのはそんなに区別のつけられるものなのかという疑問は残る。「軍事」を「安全保障」と,「軍」を「自衛隊」と言い換えるのを欺瞞だとして「言葉は大事にしなくては」と説いているけれど,自分の言葉遣いには無頓着な面が散見されるのも気になった。
大学の研究予算への締め付けが年々厳しくなっており,競争的資金の獲得が研究室の死活問題になる中,防衛省や米軍からの資金に飛びついてしまうことの危惧は理解できる。学問の自由を資金面からもっと確保していく政策が望ましいとは思うが,問題は国民の理解が得られるか,だろうか。 -
科学者と軍事研究。池内了先生の著書。科学者や研究者は、人類の未来のため、地球の未来のためになる研究に邁進するべき。それが科学者や研究者の使命。科学者や研究者の使命は軍事に利用できる研究をして、戦争に勝つことに協力し、殺人行為を幇助することではない。池内了先生の科学者や研究者としての価値観に共感しました。
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2015年に発足した「安全保障技術研究推進制度」を取り巻く2017年の現状についての動向記録。
安倍内閣が強行にすすめた軍事力増大、軍事大国への転換政策についての様々な懸念を述べる。
特に近年の科学技術研究開発とその軍事利用についての動向が詳細に述べられている。 -
東2法経図・開架 B1/4-3/1694/K
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