- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004317234
感想・レビュー・書評
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大学のレポートを書くための参考図書として紹介されていた本。
大学程度の経済の知識が必要となる上、ヘリコプターマネーなどの時事単語を知っていないとかなり内容が分かりにくくなってしまうので、もし読みたいという人がいればそれらの知識を入れてから読むことをお勧めする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
入門書ではなく有名エコノミストの考察が書かれた本。ただし案の定、日本銀行の代弁をしている。
スタンダードな金融論が知りたくなった方には、下記のような教科書をオススメします。
・田中茉莉子『金融論への招待』(新世社 2022年)
https://www.saiensu.co.jp/search/?isbn=978-4-88384-355-8&y=2022
・福田慎一『[新版]金融論――市場と経済政策の有効性』(有斐閣 2020年)
https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641165601
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●デフレ脱却と景気浮揚を掲げるアベノミクスの出口戦略はどうなのか。
● 2016年「デフレは貨幣的な現象だ」と言う発言で知られていた浜田幸一名誉教授が、学者として以前言っていたことと考えが変わった事は認めなければならないと語った。金利が0の近くでは量的緩和が効かなくなるし、マイナス金利を深掘りすると金融機関のバランスシートを損ねる。
●通貨価値は、国民経済のパフォーマンスと政府を統治能力とに支えられている。
●グルーグマンは「日本経済の長きにわたる失敗の歴史は、日銀の政策が「船に乗り遅れた」からに過ぎない」と断言している。しかし、デフレは日本経済が基礎的な体力を失う中で、なお律儀のの建前を崩さない政府に頼ろうとする人々の心の中からやってきた、そう思えてならない。
●利用価値が高そうな高額面券を廃止してしまう。金持ちの不正蓄財を憎む大衆からの支持は大きい。
●ヘリコプターマネー。増えるのは市中保有の国債の量だけであり、世の中に流通する送料は変わらないはず。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/711803 -
2021/10/18
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FTPLの入門書。中央銀行だけではなくて、統合政府で考えると、日本の金融政策が有効ではなかった理由がみえてくる。
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優秀な方だが、もう一つ理解できず 細部の難しさ有るが、結局主題が判らなかった
金本位制から「管理通貨制」になり、金融政策はどう変わったのか、そして限界はどこか
新書のサイズに盛り込み過ぎ 消化不良 本も読者も
1.日銀の位置づけ 政府からの独立機関から政策実施機関へ←97年日銀法改正
安倍政権の求め 同じ考え方・デフレ脱却の強い意志
2.白川総裁 BEIを−2%から+1%へ高めつつあった
3.貨幣発行益 シニョリッジ -
興味深いのだけど本筋と関係ないところでかなり有名な推理小説のネタバラシ
これなしでしょ
論旨に必要ないしいきなり食らってどうしたら良いの
私は読んだことないので真偽分からないけど -
はじめに
第1章 日本の経験
第2章 物価水準の財政理論
第3章 マイナス金利からヘリマネまで
第4章 金融政策に未来はあるか
参考文献 -
日本の経験
物価水準の財政理論
マイナス金利からヘリマネまで
金融政策に未来はあるか
著者:岩村充(1950-、東京、経済学)