ゲーム理論入門の入門 (岩波新書 新赤版 1775)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 551
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004317753

作品紹介・あらすじ

ゲーム理論とは、ある種の意思決定を人間が行った結果、何が起きるかを予測する理論だ。と言うと何やら難しげに聞こえるかもしれないが、実は単純明快、初学者でもすぐ使いこなせる理論なのだ。相手の出方をどう読むか。経済問題の分析だけでなく、ビジネスの戦略決定にも必須の基礎知識を、新進気鋭の理論家が解説する。

感想・レビュー・書評

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  • その名の通り、ゲーム理論の入門書。およそ1年位前に読んだ『経済数学入門の入門』もそうでしたが、入門の入門という割には難しかったというのが正直な印象。ゲーム理論の分野は前から興味あったものの、囚人のジレンマ程度の知識しかなかったですからね。ゲーム理論につきものの数式は全く使わずに文章だけで丁寧に説明しているので、最初は非常に分かりやすかったですが、取り上げている事例を追っていくと、いつの間にか頭が混線してしまいました。数式を使わないことに拘泥せずに説明するか、もう少し途中で整理表みたいなのを多用すればよかったかも。とはいえ、個々の作業はともかくとして、ナッシュ均衡など非協力ゲームの基本的な概念や考え方を知る上で、最初に読む本としては最適かと思います。ただ、きちんと理解するためには2冊目が重要ですね。

  • ゲーム理論という考え方を知った本。この本のおかげで興味を抱き、このあとさらに勉強するきっかけと、なりました。

  • わかりやすくまとまっていると思う。ただその分読み手が気をつけないと「わかった気になりやすいが身にはなってない」という状態に陥りそう。本書を読む目的が「基本的な概念を理解して日常生活に漠然と活かす」という位であれば丁度よい内容。

  •  授業で(少し)学んだゲーム理論の復習に。例の内容がとっつきやすく、面白おかしく通読できた。
     もちろんこの一冊だけでは不完全と思われるので、きちんとゲーム理論を学びたければ巻末でいくつか提示されている参考文献も読んだほうがいいだろう。
     練習問題は面倒臭くて解かずに終わってしまった。いつか専門的にゲーム理論を学ぶ機会ができたら、思い出しがてらに解くかもしれない。

  • ゲーム理論をわかりやすく解説してくれている良書

  • トートバッグ欲しさに買った岩波新書2冊目。残念ながら入門の入門をクリアできなかった。ゲーム理論は興味があったし、ある程度他でも読んで分かっているつもりだった。でも本書を読んでちゃんと分かっていなかったことが分かった。僕の理解力のなさや誤読が大きな理由と思うが、批判的に本書を読んでの感想を書いていく。最後まで読んでは見たものの、とにかく具体例がいろいろと納得できない。まずは、マリコ様なんて書き方が鼻につく。家事だって、妻が疲れていれば自分ですればいいんだし、罰金ゲームの話は分かるんだけど、そもそも哲平と理子はなぜ相談してケータイ会社を決めないのか、もうそんなことばかり気になってしまう。他にも気になったのはあったけど忘れた。ゲームの木を後ろ向きの帰納法で見ていくのはよく分かった。でも、バーサンラーメンゲームで、どこにバークレーとシスコの違いが表れているのかがわからない。それと、葉っぱのところにある数値は主観的に決めているものではないのか。それをもとに客観的に判断しようとしても、そもそもその数字が違っていては意味がないような気もする。さらに、あおいと准一のデートゲームについては、最高はともかく、最悪とか残念とか、そりゃ人によって感じ方も違うよな、とか思ってしまう。というようなわけで、読みながらも、大切なことにうまく頭が回らず、ゲームの設定自体がいろいろ気になって、ちゃんと読み込めないまま終了となってしまった。できたら、ちょっと詳しい人に、これってどういうこと?って聞きながら読みたかった。まあ、どんな本でも一緒だけど。ところで、学生時代(80年代)、数学の教員免許欲しさに線型計画法の授業を受けた記憶がある。それはなかなかおもしろかった、はず。で、囚人のジレンマとか勉強した記憶はあるが(ほかの講義だった可能性もある)、ゲーム理論ということばは当時まだ一般的ではなかったのだろうか。いやあ、きっとノイマンから出てくるのだろうし、もっと前からあったはず。単に講座名にはなっていなかったのか。それと、「ビューティフル・マインド」はいい映画だったと思う。ただし、ナッシュ均衡がどんな扱いだったかは全く記憶にない。そこでの間違った認識が僕の中にしみ込んででもいるのだろうか。

  • 身近な題材をということで、アイドルやら豚骨ラーメン店やら出しているが。。。逆にわかりにくい気もしたりして。
    ゲーム理論の肝で基礎であるナッシュ均衡についてわかりやすく解説しようと試みていて、とっつきやすさはある。この本だけで理解できるとはおもわないで、他の本もあたるべきだと感じました。漫画などにするとわかりやすいかもしれないな。

  • 入門の入門だけど後半は普通にむずくてぴえん。

    • ともひでさん
      ポーカーにゲーム理論が応用できると知ってから統計そっちのけで勉強してるマン
      ポーカーにゲーム理論が応用できると知ってから統計そっちのけで勉強してるマン
      2020/07/27
    • てぃぬすさん
      確かにできそうやな。ハマってんなww
      確かにできそうやな。ハマってんなww
      2020/07/27
  •  端正に物事を考えていくためには、とてもこの理論は有益。さらに理解を深めるために、ものすごく丁寧な解説書が付いた問題集が欲しい。

  • 身近な例(とっつきやすそうな例)で口語体で説明する。この形式が私には合わなかった。昔はこういうのが良いと思っていたし,自分でもそうしていたのにである。年を取ったということか。

    例に例を重ねて,記述が多くなっていくのが,アメリカの本のようだ。

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著者プロフィール

1985年神奈川県生まれ。カリフォルニア大学バークレー校ハース経営大学院准教授。専門はゲーム理論。著書に『ゲーム理論入門の入門』(岩波新書)『16歳からのはじめてのゲーム理論』(ダイヤモンド社)。

「2022年 『雷神と心が読めるヘンなタネ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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