江戸漢詩の情景 風雅と日常 (岩波新書 新赤版 1940)

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  • 岩波書店
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004319405

作品紹介・あらすじ

江戸の人びとにとって、漢詩文は、自らの存在を伝統的な美意識の世界と結びつけるものであると同時に、日々の暮らしにおけるさまざまな想い、悩み、人生の悲喜こもごもを記すための身近な表現手段でもあった。具体的な作品を読み解きながら、人びとの感情や思考のあり方を広く掬い上げて、詩の奥深い魅力へと迫る随想集。

感想・レビュー・書評

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  • 漱石までおりてくる。なんか祖父が一生懸命専用辞書を引きながら作ってたのを思い出しながら読んだ。私は素読やった最後の世代かもしれない。いとこたちはやらされなかったようだから。これ、結構大変だったろうな。

  • 【請求記号:919.5 イ】

  • へぇ〜そうなんだ!思わず納得してしまう内容満載。江戸時代の「風雅」と「日常」を巡る14篇の詩話集です。

    漢詩が多く出てくるので読むのに少し時間がかかりますが、引き込まれる内容です。

    個人的には「山紫水明」と「夫と妻の交換日記」が特に記憶に残ります。

  • 副題の風雅と日常の方がぴったりとする。つまり江戸時代の日常生活を描いたものである。
     ふぐや牛肉というものがどのように食べられていたか、についてもそれぞれ1章ずつ説明している。特に河豚については詳細に書かれているので読むのも面白い。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000058920

  • 東2法経図・6F開架:B1/4-3/1940/K

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著者プロフィール

1946年北九州市生。東京大学文学部卒業、東京大学大学院修了。博士(文学)。現在、成蹊大学名誉教授、日本学士院会員。
主要著書『江戸詩歌論』(汲古書院、読売文学賞)『遊人の抒情―柏木如亭』(岩波書店)『江戸の詩壇ジャーナリズム―『五山堂詩話』の世界―』(角川書店)『近世文学の境界―個我と表現の変容―』(岩波書店、やまなし文学賞・角川源義賞)『江戸の文人サロン―知識人と芸術家たち―』(吉川弘文館)『頼山陽詩選』(岩波文庫)『江戸幕府と儒学者―林羅山・鵞峰・鳳岡三代の闘い―』(中公新書)『柏木如亭詩集』1・2(平凡社東洋文庫)ほか。

「2019年 『蕪村』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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