- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004319634
作品紹介・あらすじ
中世の写字生、グーテンベルクをはじめとする印刷術の立役者、あるいは蒐集家、偽作者、伝統を守ろうとした改革者たち……。いつの時代にも、書物を愛し、あたかも書物に愛されて生きているような人々がいた。巻物から冊子へ、音読から朗読へ、書物と人が織りなす世界を楽しみながら、壮大な迷宮を旅する。カラー口絵四ページ。
感想・レビュー・書評
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美しい中世の写本を量産した修道院の写字生の記述など、西洋書物の歴史コラム集。たまたま見た美術展で羊皮紙に触れたり書見台の実物を見られたのでタイミングがよかった^^
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「〜への扉」とあるように、西洋書物史のほんのさわりの部分を紹介するエッセイ集のような入門書。だがパピルスや羊皮紙の話、ペチア・システム、音読・黙読、写字生、回転式書架、埋没した古書の発掘、ファクシミリスト、余白の話等々、どの章もとても面白く興味深い内容で、引き込まれるようにあっという間に読了してしまった。自分が本当に本好きであることを再確認できる、そういう本でもある。◎
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西洋の書物史を概観しつつ、著者の体験談等も織り交ぜて語る。一人のファクシミリストのミスが引き起こした混乱や、その優れた出来栄えから偽作が研究対象になった偽作者など、興味深い話題ばかり。書物の歴史はそれを手に取る人間の歴史でもあると実感させられる。
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ヨーロッパの書物の歴史をエッセイ風に概観。
本好きの友人の薦めで読んだが、書物をめぐる興味深いエピソードが多々紹介されていた(トリビア的な話も多くて、やや退屈な面もあったが)。個人的には、写本偽作者やファクシミリストの話が特に面白かった。 -
【請求記号:020 タ】
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専門的な見地も踏まえた書物エッセイ。
個人的には、あまり興味を引かなかった。