桓武天皇 決断する君主 (岩波新書 新赤版 1983)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004319832

作品紹介・あらすじ

皇位継承者には成り得なかったにもかかわらず、藤原氏の奇計により即位した桓武天皇。長岡京、平安京への二度の遷都と、蝦夷との戦争を決断し、実弟・早良親王との骨肉の確執を乗り越えた多端な生涯を読み解く。血統に頼らず、政治的パフォーマンスに優れた「造作と軍事の天皇」の新たな実像と、日本古代史の転換点を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 『持統天皇』/瀧浪貞子インタビュー|web中公新書(2019/11/25)
    https://www.chuko.co.jp/shinsho/portal/113074.html

    no.6 『持統天皇』瀧浪貞子 | こんなときだからこそ読みたい本 観たい映画 | ほぼ日刊イトイ新聞(2020-04-24)
    https://www.1101.com/n/s/gakkou_contents_booksandcinemas/2020-04-24.html

    終了した催し
    鼎談(ていだん)光明皇后を語る  2020年9月13日(日)[満席] | 奈良県立図書情報館
    https://www.library.pref.nara.jp/event/3415

    桓武天皇 - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b629852.html

  • 桓武天皇像がヴィヴィッドに描かれていて面白い。「軍事と造作」ですか、中国の皇帝を連想させる異色の天皇です。出自の問題もあって、この時期、多くの百済系渡来人が中枢や後宮で活躍しているのを知りました。また、父である光仁天皇については殆ど知りませんでしたが、光仁目線で書かれた迫真のドラマにも引き込まれました。桓武の母である高野新笠は称徳天皇が高野天皇といわれたことに由来するとか、知らないことが多すぎです。瀧浪先生の独壇場状態なので、他の先生も論戦を挑んで頂き、桓武像をブラッシュアップしてほしい。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/568247

  • 登録番号:0142358、請求記号:288.41/Ta73

  • 桓武天皇の血筋について瀧浪先生の考察が面白い
    確かに吉野の盟約に参加した天智系の皇子も、等
    しく天武帝の子だと誓約したのだ
    『朕が男等、各異腹にして生れたり。
    然れども今一母同産の如く慈まむ』
    そして死を迎えるにあたり、天智(特に聖武帝)
    へ思いを馳せた(でも先生の問題意識に理解が…)

  • 桓武天皇の生涯がよくわかった

  • 東2法経図・6F開架:B1/4-3/1983/K

  • 【請求記号:288 タ】

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著者プロフィール

1947年大阪府生まれ。京都女子大学大学院修士課程修了。京都女子大学文学部講師等を経て、1994年同大学教授。現在、京都女子大学名誉教授。文学博士(筑波大学)。専攻は日本古代史(飛鳥・奈良・平安)。主な著著に『平安建都(日本の歴史5)』(集英社)、『日本古代宮廷社会の研究』(思文閣出版)、『最後の女帝 孝謙天皇』『奈良朝の政変と道鏡』(ともに吉川弘文館)、『女性天皇』(集英社新書)、『藤原良房・基経』(ミネルヴァ書房)、『光明皇后―平城京にかけた夢と祈り―』『持統天皇―壬申の乱の「真の勝者」―』(ともに中公新書)がある。

「2022年 『聖武天皇 「天平の皇帝」とその時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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