魔女狩りのヨーロッパ史 (岩波新書 新赤版 2011)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004320111

感想・レビュー・書評

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  • 池上 俊一 (Shunichi Ikegami) - マイポータル - researchmap
    https://researchmap.jp/Siena-Midi

    池上 俊一 - Webcat Plus
    http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/creator/213444.html

    魔女狩りのヨーロッパ史 - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b641568.html
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    (yamanedoさん)本の やまね洞から


    西洋史研究の記念碑的労作 至高の読書体験を与えてくれる学術書
    宮下規久朗 / 神戸大学教授・美術史 週刊読書人2020年4月3日号(3334号)
    https://dokushojin.com/review.html?id=7120

    『ヨーロッパ中世の想像界』(名古屋大学出版会) - 著者:池上 俊一 - 本村 凌二による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS(2020/07/24)
    https://allreviews.jp/review/4759

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/572903

  • 【請求記号:230 イ】

  • 魔女狩りは暗黒の中世のイメージが強いが、猖獗を極めたのは近世であり、かつ裁判によって裁かれる合法的な狂乱だった。ヨーロッパが近代に入り、科学や啓蒙思想の普及に伴い沈静化したものの、魔女狩り自体は現代なお一部の国で発生しているし、魔女狩り的要素を持つ迷妄と暴走は近年の日本でさえ見られ、後日あれはなぜ起こったのかと訝しむ様な事象は、人類の根本資質に根差す普遍現象でもある。気候変動や自然災害がもたらす動揺や、権力強化の梃子に使われたりと、魔女狩りの要因が様々考察されるが、いくら煽ろうが、それを受け入れる素地無くしては暴走は始まらない。我々が「進化」しない限り、恐ろしい迫害は昔の話だと片付けられない点、真の恐ろしさを覚える。おどろおどろしい魔女や悪魔の有様を描いた絵や文書が印刷されて出回った事も、恐怖心理に一役買ったといい、メディアによる悪影響は、煽り記事に特定画像が添えられていた数年前と同じ構図。もっとも我々が今日もつ魔女イメージも、この時期に確立しているわけで、あくまで芸術観点からすれば優れているとは言え、だからこそ惨禍を招いたのは悲惨。

  • ヨーロッパ、特にドイツでは魔女狩りが盛んだった。それは自分が不幸だと思わせる環境の下、その不幸の原因は誰かのせいだと信じさせるキリスト教的考え方があった。
    天候不順で農作物の収穫量が少なくて不幸、疫病が流行って病人がたくさん出るので不幸、身分の違いによる不自由さで不幸、など。それを誰かのせいにすることは施政者や教会にも好都合だった。

    人間の醜さ…

    魔女狩りが最も盛んだったドイツ、その伝統はナチスによるユダヤ人迫害にも関係がありはしないか?

    読了45分

  • 東2法経図・6F開架:B1/4-3/2011/K

  • 【本学OPACへのリンク☟】
    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/713177

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著者プロフィール

東京大学名誉教授

「2022年 『歴史学の作法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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