- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004390114
作品紹介・あらすじ
戦争が終結して七〇年、日本の何が変わり、何が変わらなかったのか。戦後の知は何を問うてきたのか。時代の経験と「空気」が深く刻み込まれた二一冊の岩波新書を、文学者・歴史学者・社会学者が読み解くことで、今を生きる私たちにとっての「戦後」の意味を塗り替えていく。現在と歴史の往還の中で交わされた徹底討議!
感想・レビュー・書評
-
戦後70年を7区分し各3冊(合計21冊)を読書会風に論じる。専攻、年代、性別、思想の違う3名の意見の衝突、同調ぶりが快適。7つの時代を総括する好著。一貫して流れるテーマは「日本人は果たして1945年以前から生まれ変わったのか」ということ。しかし、時代が変わっても未だに強い戦前との連続性!が読後の感想。彼らの日本社会そして政府への批判は鋭い。武谷三男「死の灰」(1954)での問題意識が何と福島原発問題で現実化したというのは、呆れでしかない。次は読みたいと思ったが、時代の古さを感じるか、今も同じと思うのだろうか!。田代三良「高校生」(1970)、鶴見良行「バナナと日本人」(1982)、和田春樹「歴史としての社会主義」(1992)、湯浅誠「反貧困」(2008)、師岡康子「ヘイト・スピーチとは何か」(2013)。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なかなかいい議論をしている印象を受けましたが、やっぱり当該の本を読んでからでないと理解が深まらないかな?と思いつつ、70年の流れがいろいろな切り口の本を語ることで楽しく体感できました。21冊、少しずつ読んでみたいと思います。
-
2015年9月新着
-
70年を10年ずつとするのは安直ですが、まとめ方はうまい。たった3冊なのに時代が映し出されている。
-
210.76||Ko