- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005005680
感想・レビュー・書評
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‹内容紹介より›
お金を出せば何でも買えて、モノを大量に消費する今の生活にはいずれ限界が来る。複雑な環境問題を理解し、未来社会を設計し、そこにいたる実行可能な道筋を示す新しい試みが地球持続学だ。モノのない幼少時代から高度経済成長と共に成長した著者が、自らの研究の歩みを語りつつ、21世紀に生きるきみたちと問題解決を目指す。
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内容紹介にもあったのですが、予想していたよりも著者自身の研究であったり、フィールドワークであったり、思い出話的な部分が多かったです。
先に国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」がらみで、「地球持続学」という新しい学問について詳しくわかるかな、と思って読みましたが、
「●●という経験をして(研究をして)、△△が大事だと改めて思った」
みたいな文章ばかりでした。
もう少し、「地球持続学とは何か」を教えてもらいたかった、というのが正直な感想です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半の自分語りが異様にしつこくげんなり。研究のこともあまり知的好奇心をくすぐられるような感じではなく、世界的な取り組みの紹介とか自分の研究とかくらいの内容。うーん。
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過去から現在に向かっての地球持続学。アフリカにはゴミがない社会がある。調理の際の包装紙、空き缶、その他のゴミ。捨てられたものは現地の子供たちが持ち帰り、火を起こす紙、簡易な食器などとして使う。日本も江戸時代まではゴミの出ない社会だった。人類は大きな岐路に立っている。
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地球持続学といえば、名古屋大学環境学研究科の高野先生。
高野先生のお話は面白いなぁ・・。
地球規模で考えたとき、今がどのようなときにあるのか。
100年前と、これからの100年はどのような未来が待っているのか。100年間で人間の数が急激に増え、産業が発展。
天然資源の利用と、廃棄物質の増加。
これ以上、人間が増える、新興国の発展でますます資源の活用が増える。持続不可能。資源の枯渇、食糧不足という未来が訪れるだろう・・と、高校生の顔も『えっ』と変化するようなお話だった。
そうした俯瞰した未来の予測を詳しく知りたいなと期待したのですが、この本はいまいちだったかな。
資源の循環もあくまでも、産業の中での循環にとどまっていて、
企業も消費者の在り方もすべてが関係していると、自分事と認識するような感じではなかった。
というか、前半の体験談?エッセイはいまいちだったかな。
専門的な内容がわかりやすいと期待したのですが、個人的な体験談ばかりだった印象。
持続性学の本がわかりやすいのがあれば、読んでみたいと思う。