- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005005901
感想・レビュー・書評
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ハルビン中学3年生だった筆者は、学徒勤労令により北方の開拓団へと派遣される。
勤労動員が終わり、帰路につこうとしていたころ、ソ連が満州へ侵攻。その後敗戦をむかえ、筆者は一家で引き揚げをまで生き抜いていかねばならなくなる。
なんとか無事に引き揚げられた筆者による体験談。多くの悲惨な犠牲者についての本が多い中、中学生の“ある種の明るさ”をもって語られるハナシは読みやすい。
最終章の「満州は独立国」と主張して国際連盟を脱退したのに、「日ソ中立条約をやぶって満州にソ連が侵攻」とは矛盾、というフレーズが印象的。たしかにその通り!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
222-I
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[ 内容 ]
植民地満州。
日々の暮らしの中で「おかしいぞ」と感じていたものの正体が、敗戦と同時に、少年の前に怒涛のように姿をあらわしてくる。
民間人を置き去りにしていち早く逃亡した関東軍、開拓団の人たちの悲惨な逃避行、ソ連軍侵攻による身の危険。
満州で敗戦を迎えた一中学生は、何を見、どんな思いをもちながら、どう生きたのか。
[ 目次 ]
1章 王栄廟開拓団
2章 「満州国」とハルビン
3章 ハルビンでの暮らし
4章 男狩り
5章 その後の王栄廟開拓団
6章 街頭露店
7章 七三一部隊
8章 パーロが来た
9章 引き揚げ
10章 砂上の幻想国家
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[ 参考となる書評 ] -
二度とあってはならない戦争。