日本らしい自然と多様性――身近な環境から考える (岩波ジュニア新書) (岩波ジュニア新書 654)
- 岩波書店 (2010年5月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005006540
感想・レビュー・書評
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とてもジュニア向けとは思えない難しさ。言葉の定義がゆるい。
雑草を見分けられない。 -
「私たち日本人」がどうのこうのと言いすぎていて、読む気にならなかった。
1946年生まれの人だから?そもそも、日本人って何よ? -
原生林などのありのままの自然生態系はできるだけ近づかないようにする一方で、人間と自然とが共生する半自然生態系を管理して維持することが、美しいふるさとづくりの決め手であるという。
半自然生態系とは、雑木林、茅場、水田のあぜ、ため池、用排水路の土手、谷津田周辺の刈り上げ場などのこと。半自然系の多様性を取り戻すためには、それぞれの在来植物に内在する人間による干渉に対する反応特性のデータベースを積み上げる必要があると主張する。
・水田を刈敷(田畑に敷きこむ若葉や草)だけで維持しようとすると、毎年水田の10倍以上の面積の山が必要になる。江戸時代の里山は、ススキやチガヤの生える草山、ハギや灌木、マツの幼木などが生える柴山が60%を占めていた。
・日本の畑作地や草地は火山灰土(黒ボク土)。雨量の多い日本ではカルシウムの流出が激しいため、酸性を示すものが多い。酸性の土壌では、アルミニウムが外に出てリン酸と結合してしまうため、リン酸欠乏になる。
・酸性の土壌ではアルファルファのような牧草が育たないため、明治以降も放牧による畜産が進まなかった。
・チガヤは世界の農業者が選んだ強害雑草18種のひとつで、インドネシアやフィリピンの森林伐採して略奪農業を行った跡に広がっている。 -
岩波ジュニア新書ってこんなに細かく書いてあるのか。
内容はおもしろいんでもう少しテキトーに書いた方が一般受けすると思う。 -
そこらへんの草花の名前がわからない自分を反省。
本当の意味で、環境に注目なんか、していないんです。だって、花の名前も知らないもん。「緑があるね、いいね」くらいの気持ちしかなかった。でも、それじゃダメなんだ。ただ、ちょっと専門用語連発で難しかった。それも自分がこの分野にきちんと興味がないから? -
岩波ジュニア新書であるから小学校高学年からを対象に書かれていると思われる。身近でよく知っている植物を引き合いに出しながら「生物多様性」の概念をわかりやすく解きほぐしていると思う。
実はこれも僕の郷土教育への関心から入手した本である。 -
新着図書コーナー展示は、2週間です。
通常の配架場所は、3階 請求記号471.7/N64 -
現在の日本における自然界の現状、そしてその在り方に関する本。日本の植物にいかに多くの外来種があるのかを知って愕然とする。
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ヤングアダルトの分類だったのでもっとわかりやすく書かれているかと思っていた。