「よく見る人」と「よく聴く人」 共生のためのコミュニケーション手法 (岩波ジュニア新書 975)

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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005009756

作品紹介・あらすじ

目の見えない研究者と耳が聞こえない研究者による対話。目の見える人や耳が聞こえる人が多数を占める社会の中で、手話や触覚など様々な手法で世界とつながる二人が自らの経験を語り合う。人はそれぞれ違って当たり前、わかり合うために「工夫」が生まれるという著者達が共生のコミュニケーションの可能性を考える。

感想・レビュー・書評

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  • 広瀬さんの言葉。
    「見る人、聞く人、さわる人。各人がそれぞれ得意なやり方で世界と触れ合い、生きていく。最近、僕は「五感で楽しむ」の代わりに「互換で楽しむ」という語を用いています。互いの感覚の使い方を知り、その違いを交換しつつ、豊かな人生を歩む。そんな「互換」の奥深さ、おもしろさを身をもって語れるのが障害者です」

    広瀬さん、相良さん。お二人のこれまでの歩みを読んで、正直「障害って何だろ?」って考えさせられました。お二人に共通するのは、持てる感覚で工夫して、考えて、人と関わりながら常に前に進もうという意欲。エネルギーが満ちています!

  • 「触る」を取り戻したい。広瀬浩二郎さんの挑戦 - 記事 | NHK ハートネット(2021年08月02日)
    https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/529/

    多文化共生のための学びの一環として、広瀬浩二郎先生から「身体感覚」についてお話をいただきました | 中央大学(2023年06月09日)
    https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/letters/major/passport_program/news/2023/06/66380/

    相良啓子 – 国立民族学博物館
    https://www.minpaku.ac.jp/post-staff/37803

    相良啓子 研究室 | 手話の世界へようこそ!
    https://www.r.minpaku.ac.jp/ksagara/

    「よく見る人」と「よく聴く人」 - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b631330.html

  • 全盲の広瀬さん
    耳が聴こえない相良さん
    二人の研究者のこれまで、と対談。
    「健常者」が決める(レッテルを貼る)「障碍者」とはなんなんだろう。
    その問いから考え始める。
    そして不要なレッテルをなくして、コミュニケーションをもう一度考えたい。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/569188

  • 私自身軽度ですが難聴があるのもあって手に取りました。
    民博にお勤めのお二人による異文化理解の入門書、としても読める本です。

  • 【請求記号:369 ヒ】

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著者プロフィール

自称「座頭市流フィールドワーカー」。
1967年、東京都生まれ。13歳の時に失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学。2000年、同大学院にて文学博士号取得。専門は日本宗教史、触文化論。01年より国立民族学博物館に勤務。
現在はグローバル現象研究部・准教授。「ユニバーサル・ミュージアム」(誰もが楽しめる博物館)の実践的研究に取り組み、“さわる”をテーマとする各種イベントを全国で企画・実施している。
『目に見えない世界を歩く』『さわって楽しむ博物館』『それでも僕たちは「濃厚接触」を続ける!』(編著)『知のスイッチ』(共編著)など、著書多数。

「2021年 『ユニバーサル・ミュージアム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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