「よく見る人」と「よく聴く人」 共生のためのコミュニケーション手法 (岩波ジュニア新書 975)
- 岩波書店 (2023年9月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005009756
作品紹介・あらすじ
目の見えない研究者と耳が聞こえない研究者による対話。目の見える人や耳が聞こえる人が多数を占める社会の中で、手話や触覚など様々な手法で世界とつながる二人が自らの経験を語り合う。人はそれぞれ違って当たり前、わかり合うために「工夫」が生まれるという著者達が共生のコミュニケーションの可能性を考える。
感想・レビュー・書評
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広瀬さんの言葉。
「見る人、聞く人、さわる人。各人がそれぞれ得意なやり方で世界と触れ合い、生きていく。最近、僕は「五感で楽しむ」の代わりに「互換で楽しむ」という語を用いています。互いの感覚の使い方を知り、その違いを交換しつつ、豊かな人生を歩む。そんな「互換」の奥深さ、おもしろさを身をもって語れるのが障害者です」
広瀬さん、相良さん。お二人のこれまでの歩みを読んで、正直「障害って何だろ?」って考えさせられました。お二人に共通するのは、持てる感覚で工夫して、考えて、人と関わりながら常に前に進もうという意欲。エネルギーが満ちています!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全盲の広瀬さん
耳が聴こえない相良さん
二人の研究者のこれまで、と対談。
「健常者」が決める(レッテルを貼る)「障碍者」とはなんなんだろう。
その問いから考え始める。
そして不要なレッテルをなくして、コミュニケーションをもう一度考えたい。 -
【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/569188 -
私自身軽度ですが難聴があるのもあって手に取りました。
民博にお勤めのお二人による異文化理解の入門書、としても読める本です。 -
【請求記号:369 ヒ】