マルティン・ハイデガー (岩波現代文庫 学術 27)

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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006000271

作品紹介・あらすじ

カント以後最大の哲学者か、読む者を呪縛する言葉の神秘主義者か。極端に評価の分かれるハイデガー。文芸批評家スタイナーは、ハイデガー特有の語法の秘密をあばき、『存在と時間』の核心に光を当てて主著とナチズム関与との関係を読み解く。思想の現代的意義を検討するとともに、近年の論争も踏まえたハイデガー入門の決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 木田元の『ハイデガー』の後に読むのにとてもいい。木田元の名人芸的な行き届いた解説もついてるし。より具体的なところに踏み込んでいて、英語へのパラフレーズによってまた新しい理解が得られる。後期の思想にもかなり詳しく触れている。この本も数十年ぶりに読了したが、面白かった。昔読んだときは、後期の思想についてはこの本だけでは正直よくわからず…『技術とは何だろうか 三つの講演』などを読んでから整理を兼ねて読む方がいいかも、です。

  • ハイデガー思想の肝要なところを、いくつかの重要なタームに絞りつつ、影響を受けた/与えた作品をも幅広く眺めながらじっくりと解説する内容。
    著者ジョージ・スタイナーは名の知られた文芸批評家で、ハイデガーの哲学を専門に研究しているわけではないようだが、その読み方(ないし距離の取り方)を丹念に教えてくれるような書きぶりになっている。

    ただ、入門書とはいえ迂遠な表現もあるので、丁寧な読解には少し時間がかかるが、ハイデガーの入門書は近年たくさん出回るようになってきたから、併せて読めば理解が深まること間違いない。

    「存在するとはどういうことか」―― この問いを全身全霊で考え抜いた哲学者、ハイデガー。
    なお、巻末にある木田元による解説文も相変わらず分かりやすい。

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