生命の多様性 上 (岩波現代文庫 学術 131)

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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006001315

作品紹介・あらすじ

この本の主題である生物多様性ほど、今日人類に差し迫った科学的問題を想像することはできない。生物多様性は進化の中でどのように育まれてきたのか。なぜ人類にとって決定的な意味をもつのか。どうすれば守ることができるのか。ウィルソン博士は豊富な体験と驚嘆すべき博識にもとづいて情熱的に説きあかしていく。「生物多様性」を地球環境問題のキーワードにした名著。

感想・レビュー・書評

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  • きっかけ:『ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした』で読みたいと思った

  • 東大京大教授が薦めるリスト100選抜

  • 第1章
    アマゾンの雨林では、アリのバイオマス量はすべての動物のバイオマス量の10%、昆虫全体の半分を占める。

    第3章 大絶滅
    アンモナイト類、イノセラムス斧足類、二枚貝も、恐竜同様に白亜紀末の1000万年間に減少した。有孔虫類の多くも数百万年にわたって段階的に消失した。
    昆虫はKT境界を比較的無傷で通過している。
    減少した多様性が復旧するまでに、オルドビス紀の絶滅後は2500万年、デボン紀絶滅後は3000万年、ペルム紀と三畳紀の絶滅後は1億年、白亜紀の絶滅後は2000万年かかっている。

    第7章 適応放散
    250万年前、パナマ地峡が海面から顔を出し、北中米と南米が陸続きになった。
    オーストラリアは2億年以上前にゴンドワナが分裂して以来、他の世界から隔離されてきた。
    南米の科や属の半数近くは、北米から移入してきた祖先に由来する。

    第8章 未踏査の生物圏
    すべての生物の既知の種数は推定140万(ウイルソン)
    推定される未知/既知の熱帯林の節足動物の種数は3000万種(テリー・アーウィン)。500〜1000万種(ナイジェル・ストーク、ケビン・ガストン)
    細菌の記載された種数は4000種(バージェイ)。実際の総数は何百万になるかもしれない。
    ハクジラ類は、20世紀になってからも平均10年に1種の割合で新種が見つかっている。

    第9章 生態系の創造
    食物連鎖の鎖の数は5以下

    第10章 生物多様性
    28億年前、海中の鉄イオンの酸化が終了して酸素分子が発生し始め、好気的生物が出現した。
    4億5000万年前、植物が陸上進出。
    バージェス頁岩の化石:現生の11門のほか、19の特異な体制が見られた(コンウェイ・モリス)
    世界最大の植物多様性を誇るのは、コロンビア、エクアドル、ペルーのアンデス地域の3国
    エネルギー・安定性・面積(ESA)理論:太陽エネルギーが多いほど、年間の気候が安定しているほど、面積が広いほど多様性は大きい
    ラポポルトの規則:個々の種の分布域は、赤道に近付くほど狭くなる
    哺乳類では、体重が1000分の1になると、種数は10倍増える
    昆虫の個体数は10億の2乗ほど。バイオマス量は人類の総重量をいくらか上回る

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