光と物質のふしぎな理論: 私の量子電磁力学 (岩波現代文庫 学術 177)
- 岩波書店 (2007年6月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006001773
感想・レビュー・書評
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統計・解析から幾何への転換は特に秀逸。三角関数が矢印の回転に内包されるので、数式によるとっつきにくさがない。でも基礎と過程を省いて「分かりやすい」と言っていいのかは、受験数学にありがちな方法論的で、疑問に思う。ベクトルの和や、更なる回転・伸縮がなぜ結果に繋がるのかは見えてこない。
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#科学道100冊2022
毎年恒例の企画展示「科学道100冊」に、今年新たに加わった本。
金沢大学附属図書館所在情報
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https://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA82189886 -
サイエンス
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0円購入2010-06-04
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光はガラスで反射するときに、入射角と反射角は等しいと習ってきた。それがこの本を読むと違っている。全てのガラスの面で反射するというのだ。また、光は波ではなく光子(粒子)であるという。波と粒子の性質を持っている。光子と物質(電子、陽子、中性子、等々)とが関係しあう理論が量子電磁力学である。この不思議な世界をファインマン先生一流の話術で解き明かしてくれる。これは一般聴衆を相手にした四日間の講演をまとめたもの。
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実際に量子電磁力学を学び終わって、この本を読むと、いかにファインマンが説明に苦労したかが分かる。
たとえではなく、初等的な数学概念だけで説明しようとするとかえって理解が遠のいた。
ファインマン図のアイデアが秀逸なのは、分かった。光速よりも速い振幅があるとは。
やはり遠回りでも、学問は積み上げて理解するものだと再認識した。 -
量子電磁力学という物理学科の学部四年生でも
知らない内容についての
一般向けの講演を書籍化したもの
ということで、内容はわかるっちゃわかる
随所随所にファインマンらしさも出てる
でもやっぱりちょっとしんどい気はする
本文で何度も言われるように
量子電磁力学というのは、あらゆる事象の確率を
足し合わせて
実験結果を予測するものというもので
その考える事象の中には光速より早く進む光子や、
時間を逆行する電子など、
常識では考えられないものもある
そして、そんな奇妙な理論が実験結果を
うまく予想できるという
そんなところにも物理の魅力があり、
自然を理解するにはそんな奇妙さを受け入れなければいけないのだ
量子電磁力学というものに少しでも興味がある人なら
読んだらいいと思うけど
そうじゃない人にはあまりお勧めはできない感じなきはする
自分もまた量子電磁力学を学ぼうという機会が来たら
読み直そうと思う -
反射や回折といったお馴染みの現象の裏に、こんなにも奥が深い理論があるなんて知らなかった。「固体物理より俺たちの理論の方が実用的だぜ!」と言い切ってしまうファインマン先生は、正しいかどうかはともかく格好いいなぁ。
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[ 内容 ]
「ねえ、リチャード、あなたは何を研究しているの?」
友達の奥さんがそう尋ねてきた。
はてさて、どうする、ファインマンさん。
物理が全然わからない人に、自分の研究を理解してもらえるか。
それも、超難解で鳴る量子電磁力学を。光と電子が綾なす不思議な世界へ誘う好著。
物理学者リチャード・ファインマン、面目躍如の語りが冴える。
[ 目次 ]
1 はじめに
2 光の粒子
3 電子とその相互作用
4 未解決の部分
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]