数学が生まれる物語 第1週 数の誕生 (岩波現代文庫)

著者 :
  • 岩波書店
3.38
  • (2)
  • (3)
  • (7)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 74
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006002879

作品紹介・あらすじ

巨大な数から微小な数までを創造し、私たちの思考力や想像力を自由に働かせることができるようにしてくれる数。数とはいったい何でしょうか。第1週では、数学学習の第一歩として、まず自然数、分数、小数を学びます。楽しく学ぶうちに数が生み出されるしくみがわかり、だんだんと数学の考え方に慣れていきます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 数を通じて、ものの味方が変わる。抽象化する事で概念操作が可能になり、制限や制約を超えていけるのがめちゃくちゃにおもしろい。

  • 自然数から分数、少数までを分かりやすく解き明かす。昔、こんな数学の教科書があればよかったのにな。

  • 思ったよりもつまんなかった。




    _______
    p7 大きい数は現実にあんまない
     小さい順に数字が現実でどう使われるかを考える。
    1~10はよく使う。指も両手で10本だし。
    11~20はまぁ使う。買い物で購入するのもこのくらいの単位までだろう。
    21~100はあまりない。抽象的なものになる。この抽象的なものが当たり前に使われているが、数字がないと抽象的な物事は考えられないのだ。そういう意味で数字は偉大だ。

    p14 Mathematics
     この言葉を作ったのはピタゴラス学派と言われている。「学ばれるもの」という意味がある。

    p94 10進法
     進数は金勘定で考えるとわかりやすい。
     10進法は1万円札、千円札、100円玉、10円玉、1円玉がそれぞれ何枚あるかを考える。
     2進法では2円玉、4円玉、8円玉、16円玉、32円玉…と2の乗数のおカネが何枚ずつ使われているのかを考えるのである。


    p105 60進法
     1時間が60分だったり、角度が360度だったりするのは古代バビロニアで60進法が使われていた名残だとか。

    p132 フィロラオス(B.C.390頃)の格言
     知ることのできるすべてのものは数を持つ。なぜなら、数無くしてなにものも想像したり認識したりすることはできないからである。

    _______

     もっと子供向けの面白い本かと思ったら、結構難しいことをさもご存知のように書いてくるからいけない。
     おもろくない。

     これでは数学は嫌われたままだ。

  • サクッと読めて、数の概念、表現の深みを垣間見ることができる。学校の数学に飽き足らない意欲的な高校生からオススメ。

  • 対象が誰なのかちょっとわからない。大人が読むとすればやさしずぎるし、中高生なら岩波現代文庫を手にするでしょうか。
    ピタゴラス・トリプルという概念は新鮮だった。
    その公式というのもぜひ覚えたいと思いました。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1930年,新潟市生まれ。東京大学大学院数学系修士課程修了。東京工業大学名誉教授。著書に『無限のなかの数学』,『数の大航海』,『現代数学への招待』,『数学30講シリーズ』(全10巻),『数学が生まれる物語』(全6巻),『大人のための数学』(全7巻)など多数。

「2022年 『数学史入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

志賀浩二の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×