- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006020606
作品紹介・あらすじ
六世歌右衛門は戦争末期、著者の先輩今福祝アナウンサーの厚木の実家に疎開した。彼は坊主頭でカーキ色の国防服を着てゲートルを巻き、力仕事をした。十五代目羽左衛門、勘弥、勘三郎、十一代目の団十郎、二代目松緑-名優たちへの挽歌を中心に、脇役や大向うの人々、自らの声色修業など、歌舞伎にまつわるエピソードを名調子で語る好エセッイ。
感想・レビュー・書評
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山川静夫「歌右衛門の疎開」(岩波現代文庫 2003)の初版は、1980年に文芸春秋から発行されたもので、戦中・戦後の歌舞伎界の興味深いエピソードが紹介されている。まだ若い著者が声色(今で言う物真似?)でいろんなコンクールに出たり、勘三郎の声色として舞台に出演?したなど、NHKアナの経歴も凄いものだと驚きつつ、見事な活写に一気読みしたくらいだ。
昔の役者たちの言行は面白さ満点。著者の語り口調も秀逸。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いろんな芸人さんとかかわりの深い山川さんならではの本。フットワーク軽くいろんな人の話を聞き書きなさってます。NHKもいい時代があったのですね・・・。それぞれの芸人さんも今とは様子が違います。芸人の盛衰と孤独に胸をつかれます。
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六代目中村歌右衛門、十一代目市川團十郎など様々な役者に関する聞き書きが掲載されていて楽しめます。(私は文庫本を買って読みましたが、歌舞伎が好きだと職場で話していたら、ひょんなご縁で単行本の初版本もいただきました。Mさんありがとう!)
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4006020600/httboojp0a-22" target="_blank">歌右衛門の疎開</a><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4006020600/httboojp0a-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4006020600.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px; margin-top:3px;"></a> -
山川静夫さんの文章に味があって大事な本となりました。