六代目圓生コレクション 明治の寄席芸人 (岩波現代文庫 文芸 334)

著者 : 三遊亭圓生

• 岩波書店 (2021年8月19日発売)

作品紹介・あらすじ

幼いころから寄席に出演、大勢の芸人と出会った六代目圓生。本書では、明治二十七年の名簿「三遊社一覧」掲載の一六〇余名の芸と人物像を、記憶を辿ってつぶさに語る。圓朝、圓遊、圓喬など名人上手から、知られざる芸人まで網羅。『文芸倶楽部』などの資料より、特筆すべき記事も収録されている。(解説=田中優子)

感想・レビュー・書評

[塩川宏郷さんの感想 · 2021年12月2日]

紹介されている芸人については、誰一人として知らないのだけれど、なんとなく読めてしまうのは、記述が圓生の語り口そのものだからだね。圓生が目の前で話して聞かせてくれているような感覚になる。昭和の寄席芸人だったら少しはリアルタイムで知っている人もいると思うけど。だれか本出さないかな。