ドストエフスキーとの旅: 遍歴する魂の記録 (岩波現代文庫 文芸 340)

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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006023409

作品紹介・あらすじ

ドストエフスキー文学の翻訳・研究者として名高い著者の自伝的エッセイ。少年時代に初めて『罪と罰』を読んだ時の衝撃から学生時代の文学サークル体験、ロシア留学時のスパイ容疑事件、プーシキン・メダル授賞式など、自らの人生のエピソードにドストエフスキーの作品世界が重ねあわされながら語られる。(解説=野崎歓)

感想・レビュー・書評

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  • CATEGORY 連続講座 「ドストエフスキー長編小説の深淵」――亀山郁夫さん | JPIC ONLINE
    https://jpic-online.shop/?category_id=6127566fa92a785cdff6411c

    ドストエフスキーとの旅 - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b591612.html

  • 帰宅途中、立ち寄った本屋さんで見つけた亀山先生のエッセイ♩

    ロシアで講演会をする際、亀山先生がカラマーゾフの”続編”も完成させ、日本で50万部売れたという間違った日本の報道を、参加者に弁解しなければいけないのが憂鬱だったという冒頭のエピソードが、早速面白い

  • 翻訳者でドストエフスキー研究者の亀山郁夫さんのエッセイ。

    文学者を志すようになった幼少期〜学生時代の体験、幾度にも渡るドストエフスキーの足跡を追ったロシアへの旅、日本と世界で起こった事件や災害についての体験など、内容が濃いが、魅力的な文章に引き込まれ、一気に読めてしまう。
    亀山さんの情熱と優しさに包まれるような読書体験だった。

    ずっと読んできて、終盤に、
    「文学を愛するとは」
    「芸術への限りない愛」
    と言うワードに目が止まった。
    最近タルコフスキー監督の映画を見たときにも、同じことが自分に突きつけられた(ので、これは著者のメッセージや本の感想というより現在の自分の個人的な心の在りようだが、ここは日記として)。

    自分は果たして、本当に文学や芸術を愛しているのだろうか。
    これほど本を読み、芸術作品に触れ、その背景を知りたいと歴史的事実から思想、哲学、言語まで学びながら、今思うのは何も掴んではいないということだ。

    本著最終章のヨハネの黙示録の引用、
    「あなたは、冷たくも熱くもない。むしろ、冷たいか熱いか、どちらかであってほしい。」
    は、自分に向けられた言葉だと感じた。
    時代のせいにしたいと願いながら、自分の責任は自分だけにあることも知っている。

  • 投げ出してしまった。私が自分に酔っている時に書く気持ち悪い文章と似たものを感じる。書いてる本人だけが盛り上がっているような独りよがり感。読み手を想定していない痛めの日記みたい。

  • 亀山郁夫さん、独特の感性が面白く興味深く読めた。このレベルまでロシア文学を読みこなせたら楽しいだろうなぁ。

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/460416

  • 人生そのものがドストエフスキーなエッセイ。翻訳の成功と苦悩、旅先でスパイ疑惑をかけられたり濃厚な日々が熱気をはらんだ文章で綴られる。「「黄金」の時」の一篇などは珠玉の出来ではなかろうか。

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著者プロフィール

名古屋外国語大学 学長。ロシア文学・文化論。著書に『甦るフレーブニコフ』、『磔のロシア—スターリンと芸術家たち』(大佛次郎賞)、『ドストエフスキー 父殺しの文学』『熱狂とユーフォリア』『謎とき『悪霊』』『ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光』ほか。翻訳では、ドストエフスキーの五大長編(『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』)ほか、プラトーノフ『土台穴』など。なお、2015年には自身初となる小説『新カラマーゾフの兄弟』を刊行した。

「2023年 『愛、もしくは別れの夜に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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