民意のつくられかた (岩波現代文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006032777

作品紹介・あらすじ

原子力発電をめぐる世論は移り変わりながら、「3・11」まで「クリーンで安全な原子力」と歓迎をしていた…。メディア・広報、タウンミーティング、教育など、数多くのチャンネルを通して誘導され、操作される世論のありさまが、関係者への直撃取材で明らかになる。道路建設、五輪招致など様々な場面で、国策・政策の遂行にむけ、いかに「民意」が「偽装」されるかを浮き彫りにした話題書に、集団的自衛権をめぐる言論状況に迫る新稿を加え、深まっていく危険な動きへの警鐘を鳴らす。

感想・レビュー・書評

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  • もうどうにも首を傾げることの多いいまの日本の背景を教えてくれる。巧みにというべきか、あまりにも公然とあるからか、おかしなことが蔓延しているんだなあ。だけどそのことを意識しないで生きていくことができてしまうこの国。
    もともとは2011年に単行本が出ているんだけど、東日本大震災や第二次安倍政権の被害が起きる前だというのに、すでにこの国って曲がり角を曲がっていたんだという思った。曲がり角というか、ポイント・オブ・ノーリターンを越えてしまっていたということ。
    民意のつくられかたの構造は、どう世論を操作していくか反映させるか無視するかといった技によるものと思われ、広報論や手法を学べる本でもある。

  • 世間を騒がせたニュースの裏側がわかります。
    民意は造られるもの・・・とは昔から言われてはいましが・・・。
    これだけ堂々と扇動されると、いつ戦争に突入してもおかしくないなぁ。

  • 単行本で既読。

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著者プロフィール

ジャーナリスト。1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学修士(国際学MA)。新聞記者、週刊誌記者を経てフリーに。さまざまな社会問題をテーマに精力的な執筆活動を行っている。『「東京電力」研究 排除の系譜』(角川文庫)で第三回いける本大賞受賞。著書に『日本が壊れていく』(ちくま新書)、『「心」と「国策」の内幕』(ちくま文庫)、『機会不平等』(岩波現代文庫)、『『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡』(朝日文庫)など多数。

「2019年 『カルト資本主義 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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