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- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784007303005
作品紹介・あらすじ
西欧近代の誕生期に魔女狩りという狂気が噴出した。人を食らい、空を飛び、サバトに耽る魔女ははたして実在したのだろうか。民話や文学に描かれた魔女を多角的な手法にし、近代人の心の暗部に潜む形象を描く。
感想・レビュー・書評
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読みながら、古代ギリシャや古代ローマ神話、
ゲーテのファウスト、レヴィ=ストロースの野生の思考を読んで、教養を高めておけば、よりすんなり理解できたのだろう。
古代ギリシャ神話はかろうじてだが、他は聞き齧り程度なのが辛い。
読んでいると、論理構成の飛躍に少々たじろぐこともあるが、キリスト教史や各地の民話の共通性、男性的思考、女性的思考、西欧思想、東洋思想、社会的優位性、それら今に繋がる根本的な社会通念など幅広く、思考を張り巡らせながら読み進めることになる。
漫画を含め、様々な本で描かれている魔女について、今まで素通りだったが、その社会的文化的意味を考えるようになった。
じっくり、静かな場所で読みたい本である。
近くに、すぐに調べ物が出来るツールをおいておく必要はある。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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