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- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022505200
感想・レビュー・書評
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●:引用
●夜明けにベッドに倒れこんだとき、疲労のためになまくらになっている念頭に数多くの想いがよぎった。とりわけ、成し遂げようと思って始めたことを達成できたことにくめどもつきぬ充足感を、そしてかの偉大なる冒険家がとった歴史的な針路からできるだけはずれないようにして航海をしたいという満足感を覚えた。けっきょくのところ、この満足感こそ、緊張と恐怖、疑念、渇き、飢え、そして海を相手の果てしない苦難に対する値千金なのである。
原文が優れているのか、翻訳がうまいのか、非常に読みやすい文章だった。
新刊だったので、”コロンブスそっくりそのままの航海”は、最近の出来事なのかと思っっていたら、なんと自分が生まれる前の事だったので驚いた。
冒険(冒険家)と無謀は、ほんの紙一重なのではないか。
陸でも海でも飲み続け、問題解決を後回しにするクルーたち(→素人集団?)、凪や暴風雨などの自然の驚異、ニーニャ二世号の構造的な問題、これほどのトラブルに見舞われながらよく無事に大西洋を横断できたものだと思う。 →フィクションとして読むべきなのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示