日銀発 金融危機

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022511041

作品紹介・あらすじ

【社会科学/経済】「クロダノミクス」により金利は急上昇し、株価は乱高下している。しかし、日銀発世界金融危機はこれから本格局面に入る!財務省OBで黒田氏と仕事経験もある著者が、日銀、金融政策の内幕、政府や財務省との関係、黒田総裁の人柄などをリアルな情報を交えて解説。

感想・レビュー・書評

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  • 日銀の成り立ちから始まり現体制の批判的な分析までしっかりと書かれている印象だったが、流石に日銀についてそこまで興味が持てず、途中で断念した。

  • ヘクシャー=オリーン・モデル 要素価格均等化定理
    ハイマン・ミンスキー 金融的不安定性理論

    狂乱物価を抑えるためにはマネタリーベースの収縮。
    マネーサプライ=マネーストック。
    「ある不愉快なマネタリスト算術」

    グローバルプルーデンシャルレギュレーション

    資本主義の発達、ブラックマンデー、ケインズ経済学=財政政策の発動、新古典派総合=新古典派のミクロ経済学にケインズ経済学のマクロ経済学をくっつけたもの=ポリシーミックスやファインチューニングによる管理資本主義。1970年からのスタグフレーションで失速。マネタリズムの登場=ミルトン・フリードマン=自由放任。ルーカス、サージェント合理的期待形成学派=合理的な期待があれば、経済政策の効果は限定またはゼロになる。=新自由主義=管理資本主義を批判。新とは、アダム・スミスの古典派に対比した言葉。=規制緩和、民営化、小さな政府。
    自由放任と管理資本主義の間を揺れ動いている。

    危機の25年、
    1987年ブラックマンデー、1990年スウェーデン危機、1991年BCCI破綻、1992年ボンド危機、1994年メキシコ通貨危機、1997年アジア金融危機、1998年日本の金融危機、1998年LTCM破綻、1998年ロシアのデフォルト、2000年ITバブル崩壊、2001年エンロンスキャンダル、2002年アルゼンチン通貨危機、2005年バルマラットスキャンダル、2008年リーマン・ショック、2012年ユーロ危機

    デュアルマンデート(物価の安定と失業率を課題とされている)

    マネタリーベース(かつてはハイパワードマネー)=銀行券と中央銀行当座預金の合計=政策変数
    マネーストック=マネーサプライ=流通する通貨量=マネタリーベース✕信用乗数

    貨幣数量説フィッシャーの交換方程式
    マーシャルのk
    テイラー・ルール

    凧ヒモ理論=需要自体が不足しているときは、流動性を供給するだけでは物価は上がらない=貨幣乗数、貨幣の流通速度が一定でないので、デフレ時には貨幣数量説は成り立たない。

    アベノミクス=インフレ期待の重視=「期待」に期待している政策

    財政政策の非対称性=財政出動は歓迎されるが引き締めはできない(ケインズ経済学の弱点)=ハーヴェイロードの前提=階級差別=カールポーパーの批判「開かれた社会とその敵」

    異次元の金融政策でも、凧ヒモ理論は変わらない。暴走マネーを作り出すだけ。凧ヒモ理論を回避するために、時間軸効果を援用して、インフレ期待を期待する。
    ゼロ金利下のマネタリーベースの増加は効果があるか=貨幣と国債が代替性を持つと、キャッシュが国債に変わるだけ。貨幣になって信用乗数が増えることはない。結局、期待に期待する、以外にない。
    長期金利上昇という問題=デフォルトかハイパーインフレ。

    何もするべきではない=経済は供給サイドのイノベーションによる新しい需要以外には、長期的に活性化する方法はない。暴走マネーを作り出すだけ。

    キプロス金融危機

    資産バブルを引き起こし、経済を救済するためにマネーを供給=グリーンスパンプット

    経済を政策的にコントロールできるというのは幻想。
    イノベーションによる需要の喚起こそが成長の源泉。経済政策に依る需要の喚起は短期的。むしろ歪が蓄積して暴走のきっかけを与える。

  • 338.3||Sh

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