壊れた自転車でぼくはゆく

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 259
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022512505

感想・レビュー・書評

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  • 一時期、この作者の本を読み漁っていました。
    新作が発売され、久しぶりに手に取ってみましたが、何を訴えたいかもわからない内容でした。

  • 精神的にめちゃくちゃ弱かったおじいちゃんが、早くに亡くなったおばあちゃんとの恋愛話を当時住んでいた街に壊れた自転車で向かいながら孫とその恋人に話すって物語だったけれど…。

    すっごく狭い世界で生きてきた人間が「こんな人生でも自分は王さまだ!」って言いたい自己欺瞞の話って感じでした。
    毎度毎度登場人物が同じタイプばかりで、さすがにシラけてきたよ。

    きつい言い方だけど、「強者」に見える人間だって、弱い自分をなんとかしようと努力して、外からはなんとか「普通」に見えるようにもがき苦しんでいるだろうに、なんだか甘いんだよね。

    自分は弱いんですよって最初から宣言しておいて、狭い世界に生きて、誰からも傷つけられたくないって言うけれど、何かあったら誰かが守ってくれる、何かあったら死んじゃえばいいやって生に対する甘えが見え隠れしていて、かなりイラっとしました。

    恋愛に関しても「たくさんの人の中から運命の1人とめぐりあい、ずっとその人を愛し続けた」って言うけれど、実際は「狭い世界で隣に立った女性と恋をしました」と言えなくもない。

    文章はキレイだから、若い頃とか社会の恐ろしさを知らない頃ならば感動できたかもしれないけれど、それなりに社会にもまれて必死に生きている立場からするとナメた話だとしか思えませんでした。

    あ~あ。
    自分も汚れちゃったな~。
    でも、率直な感想ね。
    byらじママ

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。獨協大学卒業。'97年からインターネット上で小説を発表。2002年1月、「Separation」で出版デビュー、いきなり同作がTVドラマ化される。次作「いま、会いにゆきます」は映画化され、100万部を超えるベストセラーに。他の著書に「恋愛寫眞――もうひとつの物語」「そのときは彼によろしく」「弘海――息子が海に還る朝」「世界中が雨だったら」がある。

「2009年 『きみはぼくの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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