なぜ市民は"座り込む"のか――基地の島・沖縄の実像、戦争の記憶

著者 :
  • 朝日新聞出版
4.50
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 78
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022519009

作品紹介・あらすじ

「普天間の周りには何もなかった」「きれいな日本語がしゃべれない」「座り込みの意味を理解していない」「0日にした方がよくない?」──。沖縄の基地反対運動に向けられる嘲笑と冷笑。5周遅れのデマは、なぜ繰り返されるのか。沖縄の戦後史から抗議の実像に迫る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「安田浩一」の記事一覧 | 沖縄タイムス+プラス
    https://onl.sc/sgT1QMS

    朝日新聞出版 最新刊行物:書籍:なぜ市民は“座り込む”のか
    https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=24328

  • 人の行動や言葉を笑う…こどものころ、親に言われなかったのかなあ…人のいやがることはしない、とか。
    でも、たしかに考えの浅い人は増えている感じ。私もその一人

  • 東2法経図・6F開架:395A/Y62n//K

  • 近年、沖縄の基地反対闘争をあざ笑う発言が耳目を集めている。その代表がひろゆきの辺野古座り込み抗議行動への、言葉尻をとらえた揶揄だ。ひろゆきは、座り込み抗議が終わって誰もいない夕方に現場を訪ね、「座り込み抗議3011日」の看板前で自身の記念写真を撮り、「0日にした方がよくね?」とうそぶいたのである。
    「座り込みとは要求貫徹まで座り続ける抗議」と辞書に書いてあるというのが、「論破王」の唯一の論拠である。
    本書は、このひろゆきの論難を記録にとどめ、的確に批判している。他にも私たちが忘れてはいけない、この種の薄弱な論拠による批判や不当な差別発言を怒りとともに資料化している。例えば、辺野古反対運動者は「日給をもらっているプロ市民だ」という「ニュース女子」というテレビ番組、高江ヘリパッド建設反対運動者に対する機動隊員による「土人」発言などである。
    私たちは、笑いながら差別する人たちの言辞を忘れてはならない。(門倉/本土に沖縄の米軍基地を引き取る福岡の会)

  • 圧倒的な凄まじい怒り。
    ヘイトの底に蔓延る差別意識。
    言ってる方はきっと気づかないことや、言われてる方からすると哀れにしか感じないことも。
    本土にとっての沖縄は所詮他人事でニンビー。
    だから戦うし抗い続ける。
    そう、俺もだ。
    安田さん、こんなに沖縄を想ってくれてありがとうございます。
    座り込むし、立ち上がる。

  • 投票フォーム【社会・経済・教育】No.65

  • 沖縄のことを学んだことある人や沖縄でフィールドワークしたことがある人は読むと頭(知識面)が整理されると共に、改めて頭(自分ごとで考える面)が混乱すると予想した。
    一度ネットで基地問題や観光地沖縄の面だけではない沖縄について調べてからぜひ読んでほしいです。
    私は昨年度、学ぶ機会があったから時に、知らなかったこと無関心だったことに、これまで感じたことない恥ずかしさと申し訳なさを経験しました。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1964年生まれ。産湯は伊東温泉(静岡県)。週刊誌記者を経てノンフィクションライターに。『ネットと愛国』(講談社+α文庫)で講談社ノンフィクション賞、「ルポ 外国人『隷属』労働者」(月刊「G2」記事)で大宅壮一ノンフィクション賞雑誌部門受賞。『ルポ 差別と貧困の外国人労働者』(光文社新書)、『ヘイトスピーチ』(文春新書)、『学校では教えてくれない差別と排除の話』(皓星社) 、『「右翼」の戦後史』(講談社現代新書)、 『団地と移民』(KADOKAWA)、『沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか』(朝日文庫)他、著書多数。
取材の合間にひとっ風呂、が基本動作。お気に入りは炭酸泉。

「2021年 『戦争とバスタオル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安田浩一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×