存在のすべてを

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 6927
感想 : 387
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022519320

感想・レビュー・書評

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  • 忙しい期末に、こんな超大作を手にとってしまった(⌒-⌒; )

    あーーーー、私は忙しいのに、この本は最初から凄い。よりによって、一年で一番忙しい時に何で私はこの本を読んでいるのだ。。。


    序盤の掴みから、がっつり読者を抱え込む。
    うんうん、それで?どうなったんだ???
    もう先を考えずにはいられない。
    誘拐事件はね、お金の受け渡しが全てですよ。
    色々読んでますからね、そのくらいわかってますとも( ̄▽ ̄)
    が、、、そんな落ち!?
    え!?それでどうなるの??

    少し読み進めると、その先が読みたくなって仕方ない。

    序盤では、この物語がどこに読者を連れて行こうとしているのか分からなかったのだが、最後の最後の方でもう涙止まりませんでしたわ。。。
    相変わらずボロ泣きしている私を冷ややかな目で見てくる娘(⌒-⌒; )


    できればそのまま結末になだれ込んで欲しかったですわ。。。
    最後失速した??

    結末の方のお話をもっともっと掘り下げて読みたかった。もっと長く、もっと深く、三年間を読みたかったな。この本の半分くらいそれでも良かったな(^^)


    でもこれだけの超大作、長い時間を楽しませていただき、本当に幸せでした♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

    • bmakiさん
      ゆーき本さん

      おはようございますm(__)m

      布団乾燥機を絵にするの!?って最初ビビりましたけど、色々な謎が氷解していく感じは遠...
      ゆーき本さん

      おはようございますm(__)m

      布団乾燥機を絵にするの!?って最初ビビりましたけど、色々な謎が氷解していく感じは遠田潤子先生の作品のようで、分かってくるにつれて、のめり込んでしまいますね!

      経理のおばちゃんなので、期末はめっちゃ忙しいんです。゚(゚´ω`゚)゚。
      それから、3月に来たばかりの派遣さんが、突発性難聴で入院してしまい、自分の仕事以外の仕事もやらなければならなくて。。。

      しんどい時に、しんどい本を読んでしまいました(笑)
      2024/04/07
    • どんぐりさん
      こんにちは(^^)

      毎日お疲れ様です!!!

      冷ややかな目で見てくる娘さん。。笑
      でも涙は止まらないですよね

      休める時に休んで下さいね_...
      こんにちは(^^)

      毎日お疲れ様です!!!

      冷ややかな目で見てくる娘さん。。笑
      でも涙は止まらないですよね

      休める時に休んで下さいね_(┐「ε:)_
      2024/04/07
    • bmakiさん
      どんぐりさん

      お疲れ様です(*^▽^*)

      映画を見る時は、人の目が気になるので泣かないように気をつけるのですが、家で本を読んでい...
      どんぐりさん

      お疲れ様です(*^▽^*)

      映画を見る時は、人の目が気になるので泣かないように気をつけるのですが、家で本を読んでいる時はボロ泣きしますね(笑)

      娘は全く本を読まないタイプの人間なので、本を読んで泣いてる母親は異質なものに見えるのでしょうね(^◇^;)

      ありがとうございます!!
      今お花見してきました。これからゆっくり昼寝でもします(笑)
      2024/04/07
  • 2024年本屋大賞ノミネート作品
    これは⭐︎5。長編だからこそ伝わってくる様々な心情。ミステリー系かと思ったら…そっちっ!?って先が気になっちゃう。そして、もう少しもう少しで、夜更かしと涙の目腫らし作品となってしまいました。
    既視感はあるものの、それを超えてくる綿密さ。時間を掛けてでもじっくり浸って欲しい、そんな作品です。読後の満足感ハンパないです。

  • 読んでいる間、ずっと映像が浮かんでいました。映像がスッと浮かび上がるほどの描写。作中、画家の作品が何度も出てくるのですが、その絵もくっきりと頭の中に浮かびます。素晴らしい作品に巡り合えました。
    4歳で誘拐された男の子が3年後に家に戻ってきた…30年後、記者がこの未解決事件を調べることになる…というのが大まかなあらすじですが、前半のミステリー部分にハラハラさせられるのはもちろんのこと、後半の3年間の空白の時間が語られる部分がもう!秀逸です!ネタバレになるのでこれ以上は書けません!ぜひとも読んでください!
    ページ数はもう残り少ない…読者は3年後のことは分かっている…あぁ、お願いだからもう少しこのままでいさせてください、もう少しでいいから!
    そんな気持ちで読み終えました。
    ぜひとも映像化してもらいたいなぁ。
    そしたら4歳の子役に助演男優賞決定です(๑•̀ㅁ•́ฅ
    演じる前から分かります٩(๑•̀ω•́๑)۶

    • くるたんさん
      こっとんさん♪こんにちは♪
      私もあの3年間、明らかになった時は涙でした。
      あの七夕の短冊なんて‪(TωT)‬
      誰も彼らのことを責めることなん...
      こっとんさん♪こんにちは♪
      私もあの3年間、明らかになった時は涙でした。
      あの七夕の短冊なんて‪(TωT)‬
      誰も彼らのことを責めることなんて、できませんよね。
      そして、あの3年があったからこその今を思うと感謝しかないです。
      2024/01/11
    • こっとんさん
      くるたんさん、こんにちは♪
      ホントですよね。胸に迫るものがありました。
      私は船上の花火のシーンが、もう切なくて切なくて……
      しばらく余韻に浸...
      くるたんさん、こんにちは♪
      ホントですよね。胸に迫るものがありました。
      私は船上の花火のシーンが、もう切なくて切なくて……
      しばらく余韻に浸りそうです。
      2024/01/11
  • 「罪の声」以来の塩田武士さんの作品。2024年本屋大賞ノミネート作品であり、読み終えてみればとても目頭が熱くなる美しい作品だった。

    序盤、物語は二児同時誘拐事件の警察側目線からの展開で、ミステリー作品さながらの面白さを期待させられる。結果誘拐された一人は即保護され、もう一人は3年後に自分の足で戻ってくる、犯人は見つからないまま未解決。緊張感とスピード感があり凄く引き込まれていく印象だった。

    しかし物語は序盤以降のその先の展開がかなりのスローペースになる。
    人物視点も時代も入り乱れながらの物語展開。
    この緩急にかなり戸惑い、読むスピードが上がらず2週間以上の時間を要した。

    終盤、亮の誘拐されてからの生活が描かれ始めてからまたスピードが上がり、歪な親子関係に純粋に胸を打たれた。

    読んでいる最中は感じなかったが読後には全体を通して凄くまとまりのある綺麗な物語だと感じられる。
    物語の緩急が見事に効いていると感じさせられる。

    普段、何かしら自分なりに考えたり感じたりをしながら読んでいるのだが、この作品においてはほぼ無くて純粋にストーリーに酔わせてもらったという作品だった。

    タイトル「存在のすべてを」読む前は何の事か?何を表しているのか?全くわからない謎なタイトルだった。
    読中でその言葉の意味がわかってくる。貴彦が言った通り目に映る全てを的確に、って写実絵画だけでなく人間社会においても重要で、広い視野と伴う感性がより人間らしい人間力を培うことができるであろう教育だなとも感じた。
    物語と色んな風にリンクするいいタイトルだなと感じた。

    そして「愛」
    角田光代さんの「八日目の蟬」を思い出させられる。
    罪や背徳観を匂わせながらも親子より親子っぽい感じがとても純粋で、その複雑な環境と関係性がとても切なく儚く感じられるのだが、だからこそ美しいと感じられる。
    有限の中だからこその美しさ。
    終わりがあるからこその美しさ。

    作中写実においての湧水の描写や透明の描写等もあり、尚更「純粋な愛」という印象が残る。
    「愛」という言葉の意味や表現や中身と内容、そして育む愛の過程と愛の真の姿、それらの写実のようなそんな素晴らしさを感じとれた作品だった。

  • ★5 誘拐事件に巻き込まれた少年が三年後に帰ってきたが… 芸術とは、家族とは何か #存在のすべてを

    ■あらすじ
    平成三年十二月、前代未聞の誘拐事件が発生する。なんと二児同時に誘拐され、警察官たちは広域にわたって犯人を追った。ひとりは無事帰還するも、四歳になるもう一人は帰ってくることはなく、しかも犯人逮捕には至らなかった。
    三年後、当時誘拐された児童が怪我ひとつなく突然家に戻ってくる。しかし彼から空白の三年間について語れることはなかった。
    時を経て令和三年、記者がかつての誘拐事件について、真相解明のための取材をしていた。当時行方不明だった少年は、写実画家として注目を浴びる存在になっているようで…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    もうこれ、映画ですね。
    素晴らしいストーリーテリングで、ずっと読む手に力が入っちゃいました。

    冒頭に誘拐事件が発生しますが、いきなり面白いんですよね。その後も警察をはじめ様々な登場人物たちに緻密な取材を進めていく。少しずつ分かってくる手がかりや人間関係に目が離せません。

    本来、淡々としがちな取材シーンを上手に表現しているんです。あたかも読者自らが聞き取っているようなアプローチで、どんどん物語にのめり込ませてくる。かつての警察官との距離感も絶妙で、ちょっとずつ当時の捜査状況が見えてくる。これは真相が気になっちゃうよ。

    画廊、美術界、写実絵画に関する内容についても興味深々。私にはまるで縁がない世界ですが、そこで生きる人たちの息遣いや苦しみが、わかりやすく描かれています。特に芸術院のエピソードは、現実でも中らずと雖も遠からずなんでしょう。

    そして本書の一番のミステリー、当時誘拐された児童の空白の三年間です。犯人は誰なのか、何故生きていられたのか、そして彼の三年間に何があったのか。自分自身だったら、その時どういう判断をするだろう… ただ関わった人たちは、幸せになって欲しいと願わずにはいられませんでした。

    とても気合の入った社会派ミステリー、読んでよかったと思える作品でした。

    ■ぜっさん推しポイント
    芸術家たちは作品の中に自身の血と肉を入れ、終わりのない闘いを続けている。便利で簡単、合理的な世の中になっても、その作品は不朽不滅の価値を感じ、人を惹きつけて止まない。

    かつての同僚が版画で生計を立てると会社を去っていきました。その後なんと彼女の版画が、西村賢太先生の書籍の装画になってて感動したのを覚えています。本当に素晴らしい成果のひとつで、これからも元気に自分の作品を作り続けてほしいと願っています。

    作品の中で自分の魂が生き続けるなんて、なんて美しく素晴らしいことなんでしょう。本作を読んで、少しだけ芸術が理解できたような気がしました。

  • 平成3年。
    神奈川県厚木市に住む立花敦之という小学六年生の児童が二人組の男に誘拐されます。

    神奈川県警に総合指揮本部LIがたてられます。
    身代金は二千万円。しかし父の立花博之は700万円しか用意できないと言います。

    そうしているうちに、もう一件誘拐事件が神奈川県横浜市で発生します。木島茂の孫の内藤亮4歳が誘拐され身代金は一億円です。
    亮の母親の内藤瞳はネグレクトで育児をしていませんでした。

    県警の責任者は中澤洋一ですが、内藤亮の母親の瞳の行方がつかめず内藤亮の顔写真が一枚もないのです。
    祖父の木島茂が一億円を持って横浜中を犯人に言われるがままに走り廻されます。

    県警はこれを二児同時誘拐として県警の捜査能力そのものを低下させ混乱に乗じて身代金を奪おうとしているとします。

    しかし、数日後立花敦之のほうは倉庫内で無事保護されます。
    そして木島茂が慌てて置いてきた一億円入りのバックは善意の第三者によって警察に届けられます。
    二児同時誘拐事件は終わったのです。

    そして内藤亮だけが帰ってきませんでしたが、平成6年、七歳の亮が木島家のインターホンを鳴らしたのです。

    内藤亮は三年間の間誰かの手によってきちんと生活していました。

    木島茂の妻で亮の祖母の塔子は亮がきちんとしつけられているのに気づき「やっぱり生みの親より、育ての親だね」と言います。

    そして令和3年に話は移ります。
    元刑事の中澤の通夜に弔問したマスコミの門田次郎は二児誘拐事件の被害者内藤亮が如月脩という人気画家になっているのを知ります。

    そして『わかば画廊』に勤める土屋里穂もまた内藤亮を探していました。里穂は亮の高校の同級生でした。

    二児同時誘拐事件の被害者、内藤亮は四歳から七歳の間誰の手によって育てられたのか…。
    そして亮は、今どこにいるのか…。



    以下ネタバレ含む感想です。これから読まれる方はお気をつけください。







    亮を三年間育てた育ての親は、一体どんな人間だったのだろうかと思いましたが。亮の育ての親との関係には泣かされました。親子以上に(血がつながっていない分)本当の親子でした。
    そしてまた、ラストシーンに登場するとあるものにも泣かされます。
    亮と里穂もまた幸せになってほしいと思いました。

  • 464ページという大作で、とても読み応えある作品。
    胸にジーンとくるような心震える読後感でした。

    神奈川県厚木市で学習塾帰りの小学生が連れ去られ、身代金二千万を要求する電話があった。
    その翌日には横浜市で母子家庭の四歳児が誘拐され、祖父宅には身代金一億円を要求する電話が…。
    片方の被害者は無事に保護されるが、もう一方の誘拐された少年はなぜか3年後にやっと祖父宅に戻ってきた。
    でも関係者達はなぜか口を閉ざして語らず、
    犯人は取り逃がしたまま事件は迷宮入りする…。

    それから30年、事件当時警察担当の記者だった
    主人公が、退職後も執念の捜査を続けた刑事の遺志を継いで再取材をしていくと、霧の向こうのような画壇の方から謎に包まれたことがわかってくる…というストーリー。

    誘拐事件、特に3年間の空白の謎と、画壇の闇のような部分などが気になって物語の半分を過ぎたあたりから急いで読み進めていった感じでした。

    空白の3年間のあたりのところは、切なくなって
    たまらないところもありました…(涙)

    ジョージ・ウィンストンのピアノ曲の
    『Longing/Love 』。
    登場人物の、亮と里穂の想いが込められている曲として出てきます。
    聴いてみたら癒し系の聴いたことある綺麗な曲で素敵でした…♡

    「存在のすべてを」かけて生きようとする人達…
    切なく優しい愛を感じられるような…、
    社会派ミステリー作品…だと思いました!

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      しじみさ〜ん、こんにちは♪
      は〜い ( ˶ᵔ ᵕ ᵔ˶ )ᴠ

      私もそうなんですよね…
      読む前に、あれこれ、妄想しがちなんですよね…!!(笑...
      しじみさ〜ん、こんにちは♪
      は〜い ( ˶ᵔ ᵕ ᵔ˶ )ᴠ

      私もそうなんですよね…
      読む前に、あれこれ、妄想しがちなんですよね…!!(笑)
      なので…あ、同じ、同じって(笑)

      で、ちょっと改まっちゃって…
      ました…か…ね…⁉(,,•﹏•,,)♡(笑)
      2023/12/20
    • つくねさん
      あはぁ、そうなんですね♪
      同じ、同じって妄想しまくりなんですかぁ(≧∀≦)
      それはとっても嬉しくてよかったですw
      作家さんの想像力って...
      あはぁ、そうなんですね♪
      同じ、同じって妄想しまくりなんですかぁ(≧∀≦)
      それはとっても嬉しくてよかったですw
      作家さんの想像力って私たちの妄想のさらに上を行ったり
      全然違ってたりもあるけど、それはそれで
      いろんな感情を揺り起こしてくれるので楽しみですね。
      この1年チーニャさんや、かなさんがお声がけくださったので
      沢山読書できて愉しくすごせておせわになりありがとうございました
      m(_ _)m こちらもちょっと改まったちゃったww
      2023/12/20
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      わぁー、しじみさ〜ん…!!
      え、えー、もう…今年1年のご挨拶など…していただきまして…、
      嬉し過ぎです…( ⌯'֊'⌯) ও⸒⸒

      こちらこ...
      わぁー、しじみさ〜ん…!!
      え、えー、もう…今年1年のご挨拶など…していただきまして…、
      嬉し過ぎです…( ⌯'֊'⌯) ও⸒⸒

      こちらこそ、こちらこそです…♡
      こちらこそ感謝しておりますし、光栄です!…( ඉ_ඉ )…
      私こそしじみさんと、かなさん達とブクログで交流することができて幸せに思ってます m(_ _)m☆☆

      あ、どうしても改まっちゃう感じになっちゃいましたね(*^^*)♡〜(笑)

      ありがとうございました
      2023/12/20
  • 前代未聞のW誘拐事件。会社社長の小学生が2000万で、母子家庭の幼児のほうが1億円って身代金の見積もり額ってどんな計算したのか気になってしまった。
    ドキュメント方式の尋常じゃない文脈に緊迫感を覚えながら刑事とIQ高そうな犯人との駆引きに孫を思う祖父がボストンバック2つかかえて走り回る必死さにテンションMAXでした。なのに事件の結末は一気に萎んでいく流れで気が抜けました。
    小学生のほうは無事保護されて、幼児のほうは3年後に祖父宅に戻ってくるとか謎が深まる展開にここからが本題なんですね。

    未解決のまま時効を迎え30年後の物語。
    回想シーンとか登場人物も多すぎて場面が切替るたびに何処に飛ばされたのか把握するのにアタフタしながら読みました。(瞬時に掌握できるスキルが欲しい)
    物語の頂上目指すルートは3系統で途中交差するルートもあったりでした。
    【門田ルート】
    ガンダム愛で結ばれた新聞記者と元刑事の取材ルート
    【里穂ルート】
    内藤亮の同級生でストーカー、甘く切ない初恋ルート
    【貴彦ルート】
    画壇ヒエラルキーから脱出して滋賀から北海道なルート

    どんなルートを辿っても頂上からの景色は爽快感に溢れてました。
    (貴彦ルートは遭難しちゃったかも)

    それにしても細密に描く写実絵画って凄いですよね。
    写真だと焦点あわせると周りはボケちゃうのにすべてをリアルに再現する表現力はまさにこの物語の核心に触れた気分です。

    で、結局犯人は誰なんって言うより、とっくに時効だし結果オーライで、みなさんお疲れさまでしたって感じでした。

    • つくねさん
      フェロモンvs加齢臭 爆
      フェロモンvs加齢臭 爆
      2024/04/22
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      つくねさ〜ん、こんばんは〜(*^^*)
      今回、この作品は高評価ですね…♪
      あ〜よかった、と思いました…ദി ᷇ᵕ ᷆ )♡
      つくねさ〜ん、こんばんは〜(*^^*)
      今回、この作品は高評価ですね…♪
      あ〜よかった、と思いました…ദി ᷇ᵕ ᷆ )♡
      2024/04/22
    • つくねさん
      素晴らしい作品に出会えると涙腺崩壊してしまいます!
      貴彦どこ行っちゃたのか心配なんですけど
      素晴らしい作品に出会えると涙腺崩壊してしまいます!
      貴彦どこ行っちゃたのか心配なんですけど
      2024/04/22
  • 久々に心を大きく揺さぶられる作品に出会えた。世間の高評価をよそに、誘拐事件というテーマの重さから、しばらく食指が動かなかった。でも、なぜかこの作品のことがずっと気になっていた。表紙にも惹かれる何かがある。じっくり読んで、つい先ほど読み終えた。

    そこには想像していた痛ましい監禁生活とは程遠い、穏やかな家族の営みがあった。一人の記者の視点で、 30年という時間を行き来しながら、写実画の風景から京滋、北海道の足跡を追い、画家の父と子の数奇な物語をたどることで、次第にこの印象のギャップが埋められていく。

    母は、血のつながりもない子に愛情を注ぎながら、許されない状況に葛藤を抱く。また、学生時代から彼に好意を寄せる女性は、再会して、その存在に巡り合えたこと自体に幸福を感じる境地に至る。型ではなく実存在。こうした心の機微が、場面設定や所作から滲み出るように描かれる。

    父の背中を追って画家になった彼は、消息不明の父が描いた家族画を前にこう言う。「父は写実画を描くことで『質感なき時代に実を見つめる』大切さを教えてくれました。もう会えないかもしれない。でも、この絵には締切がありませんから、諦めません」親から子、思いは受け継がれていく。

    親と子の関わり方について、深く考えさせられる作品であった。また、本作をきっかけに、ホキ美術館の画集を拝見して写実画の凄さも知ることができた。少し間を置いて、再読したい。

  • こんなもん★5で足りるかいな!。゚(゚´Д`゚)゚。

    はい、みんみん激推しの『存在のすべてを』をついに読了です
    やはりみんみん激推しは間違いない
    好きなやーつ系でしたてなんだ好きなやーつ系って!どういうカテゴリーだ!

    塩味です
    日本人が弱い塩味のスナック菓子のような物語です
    塩田武士さんに掛けてるわけじゃないですよ

    物語は少しづつ少しづつ動いて真実に近付いて行きますが、常に動いているんですね
    歩みがめちゃくちゃ遅いので途中で飽きてしまうのかと思いきや、停滞がないのでページをめくる手が止まらないんです
    次から次へと「次」を見せてくれるので気付かないうちにどんどん手を伸ばしてしまう

    ちょっとだけ塩味の効いた捻り揚げのような小説といえよう
    気付いたら全部食べ終わってた

    そう気付いたら全部読み終わってた
    捻り揚げと違うのはなんか食べ足りないって気持ちにならずに、満腹感のある終わり方だったことです
    いや違った満足感

    • ひまわりめろんさん
      とりあえず『罪の声』は保留や!
      とりあえず『罪の声』は保留や!
      2024/01/08
    • 土瓶さん
      うん。ミステリアスな魅力があるってことやな。
      (●´ω`●)ソンナニホメナイデヨー、テレルゼ
      うん。ミステリアスな魅力があるってことやな。
      (●´ω`●)ソンナニホメナイデヨー、テレルゼ
      2024/01/08
    • ひまわりめろんさん
      出土品的な?
      出土品的な?
      2024/01/09
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著者プロフィール

1979年、兵庫県生まれ。神戸新聞社在職中の2011年、『盤上のアルファ』でデビュー。2016年『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞し、“「週刊文春」ミステリーベスト10 2016”国内部門第1位、2017年本屋大賞3位に輝く。2018年には俳優・大泉洋をあてがきした小説『騙し絵の牙』が話題となり、本屋大賞6位と2年連続本屋大賞ランクイン。2019年、『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞受賞。2020年、21年には『罪の声』『騙し絵の牙』がそれぞれ映画化された。

「2022年 『朱色の化身』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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