戦略爆撃の思想: ゲルニカ-重慶-広島への軌跡

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 8
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022559029

作品紹介・あらすじ

初めて明らかにされた重慶無差別爆撃の全貌東京大空襲、ヒロシマ・ナガサキの先鞭をつけたのは日本軍だった。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • スペインの都市ゲルニカ空爆(フランコ内戦にあたりドイツ軍が秘密裡に実施)、重慶爆撃から、第二次世界大戦中の西欧戦線、太平洋戦線における空爆、広島・長崎の原爆投下までの無差別都市空爆について、詳細に分析・論じたもの。著者の考えは一貫しており、日本軍でも米軍でも無差別の都市空爆は否定するというものである。また、文献が少ない重慶爆撃の詳細がわかること、重慶爆撃が太平洋戦争への一因となったこと、欧州戦線における無差別爆撃の状況がわかること等、これまで知りえなかった情報が満載で、非常に有益であった。1988年刊。
    備忘録として、①重慶には、アメリカ領事館等があり、宣戦布告のない日中戦争においては、アメリカを退去させる法的手段はなく、無差別爆撃がアメリカ施設の破損につながり、米国の対日感情・対日信頼感は地に落ちた。②重慶爆撃を企画したのが海軍であること、司令が井上成美(珊瑚海海戦司令)であること、零戦は重慶爆撃の護衛戦闘機として開発されたものであること。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

前田 哲男(まえだ てつお) 弁護士。東京大学法学部卒業。主な業績に、『音楽ビジネスの著作権 第2版』(共著、著作権情報センター、2016年)、「翻案の概念」『知的財産・コンピュータと法──野村豊弘先生古稀記念論文集』(商事法務、2016年)など。

「2021年 『〈ケース研究〉著作物の類似性判断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

前田哲男の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×