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- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022573131
作品紹介・あらすじ
イギリスの外交官として、攘夷の風が吹きあれる日本へ一歩をしるしたアーネスト・サトウ。第1巻は生麦事件をへて、英国艦隊7隻とともに鹿児島へ向かう若き日のサトウを追う。
感想・レビュー・書評
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本書は、幕末から明治にかけて活躍した英国の外交官「アーネスト・サトウ」の詳細な考察書であるが、「歴史」「青春」「文化」と多面における傑作ではないかと思った。
本書によると「アーネスト・サトウ」は、幕末の文久2年(1862年)イギリス公使館付の通訳生として来日し、幕末・明治期に外交官とした活躍している。
本書のその詳細な足跡をおいかけることは、そのまま日本の歴史をたどることにもなる。
本書は、来日早々の「攘夷の嵐」として、「生麦事件」をはじめとした当時の日本の空気を迫真のリアリティをもって追いかけている。
とりわけ、当時の幕府とイギリスやフランスの交渉と軍事行動の経過は実に興味深い。
この第1巻では「薩英戦争」直前までを描いているが、この後の薩摩との戦争とその後を思うと思わずわくわくする心を抑えられない思いを持った。
2巻目以降が楽しみである。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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