辞書の世界史

  • 朝日新聞出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (605ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022573841

作品紹介・あらすじ

言葉の神に仕えた人々!古代メソポタミアの粘土板からコンピューター・コーパスまで、数千年の歴史の中に現われた辞書編纂家たちの人生と人物像に光を当て、膨大な史料と豊富なエピソードをもとに、英米で作られた主要辞書を網羅してその変遷を辿る「辞書編纂の歴史」決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 2011 9/23パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
    松岡正剛の『多読術』という本(http://booklog.jp/users/min2fly/archives/4480688072)の中で紹介されていた本。
    厚さと字の小ささに逃げかけたが、カバー見返しの辞書風の見出しが面白くて結局読むことにした本。
    西洋、それも主にはイギリス・アメリカにおける辞書、そしてそれ以上にその編纂者の歴史についての本。
    辞書の理想としての客観性の実現と、現実としての編集者の主観・文化的背景の影響、そして後者にやどる面白さについて、エピソードを多用しながら記述していく。また、辞書が必然的にはらむ先行者からの引用/剽窃についても主題として扱っている。
    最近webの普及で紙の辞書を使う機会は減っているが、それでも電子では良く使う辞書というものについて、これまでほとんど意識していなかったことがよくわかった、と同時に新たな知識・観点を得る喜びもある本。
    とはいえ分厚くて本章部分はやや冗長なので、時間がないときはエッセンスが詰まっている序章だけ読めばいいと思う。それでも面白さは十分伝わってくる。より詳しいエピソードに興味があればその部分だけ本文を読めばいいかも。

    以下、気になった部分のメモ。

    ・世界で最初の辞書・・・シュメール・アッカドの二ヶ国語辞書
    ・中世イギリスの辞書はアルファベット排列ではない
     ⇔・テーマ(主題)排列:スコラ派に通じる世界秩序思想

  • 6夜

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