- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022576569
感想・レビュー・書評
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内容と表紙。
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挿絵と物語が合っていた。
余白から琴や笙や鼓の音が聞こえるようで、心地のよい音楽を聴いているような読書体験。
篁物語が一番心に残っているのだが、愛する腹違いの妹との睦事では喜びや愛しさがひしひしと伝わり、官能シーンではあるが目頭が熱くなった。
後半の百鬼夜行では胸の高鳴りが最高潮に達し、時代物でこんなに心動いた本はないと改めて本作の読みやすさと挿絵の力に驚かされた。
大変好みの一冊でした。
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鬼の話は好き。鬼と神と芸術が、とても近い話。
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「Hな譚(はなし)をやりたいねぇ」ということで実現した夢枕獏さんの物語と天野喜孝さんのイラスト。
エロティックな描写と絵が多くて、電車の中で読んでると思わず後ろの人に覗かれてないか確認をしてしまうほど。
でも愛にあふれてるのよねぇ。
それに、今ではまれな百鬼夜行の体験談も、闇夜の多い平安の時代なら結構日常だったのかも……と思わせる。
今みたいにお気軽に恋愛ができる世の中と違って、このときの恋愛は生霊になってしまったり鬼になってしまったり。
いや、本来それが正当な恋愛だったのかも。
今はストーカー=悪みたいな感じだけど、この時代には当たり前だったのかなぁ。
ま、人の気持ちを法に当てはめることが難しいんだろうけど。
「陰陽師」でメインを張っている(と私は思っている)博雅も出てきたり。
久しぶりに、早く次を読みたいと思って一気に読んでしまった作品でした。 -
夢枕獏が書き、天野嘉孝が描く。戦慄のコラボレーション。鬼と人が交わり、人が鬼と化し、鬼が人を喰らう。妖艶で蠱惑的な平安物語絵巻。
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図書館で借りて後、買いました。
絵と文章の世界観が大好き。何度も読みたくなる本。 -
120422読了