- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022577580
感想・レビュー・書評
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最近柳広司にハマってます。でもジョーカーゲームは読んでないんですけど(そこ失格じゃない?)
ダーウィンが若かりし頃、ガラパゴス諸島を探検してる間の悲しき事件。
人の善意、良心ってのは時には凶器と狂気になるんだなぁと。
ちょっと切なくなったお話でした。
ゾウガメって本当に美味いのかなー?(そこ?) -
昔読んだ翻訳ものを思い出させる文章。
「ダーウィン」でなくちゃいけない必然性。
仕掛け自体は目新しいものでなくても、
なんだかわくわくしながら読めた。 -
何かの書評で紹介されていて『ダーウィンが挑む連続殺人の謎』とあったので、手に取りました。著者の作品は初読み。設定が1800年代ということもあるかもしれないけど、随所に翻訳風の会話←う〜ん、古典作品の翻訳風というか・・があって、これがまたほんとに古典作品を読んでいるかのような錯覚にさせてくれ、面白く読めた。
以前、国立科学博物館で開催された『ダーウィン展』も見たことがあり、その記憶と本の内容が絡み合って、面白さが倍増したかも。他の作品も面白そうな題材なので、これからしばらく嵌りそうな気配濃厚。 -
ビーグル号がガラパゴス島に上陸すると,殺人事件が〜1835年,南米探検を終えたビーグル号はガラパゴス島に船長,船長付書記,士官候補,水兵,宣教師,博物学者,画家,コック,フエゴ島出身で文明に触れて故郷に戻ろうとして失敗した3名(内・女性1名)が上陸した。コックがイグアナを調理した翌日,宣教師がウチワサボテンに寄りかかった状態で結び目を後ろにした革紐で括られた遺体として発見される。コックが行方不明になって,ゾウガメの泉で溺死した。フエゴ人女性は足音を忍ばせて近寄った何者かにより,投げ玉で頭を割られた。船長を銛で殺した鯨捕りスペイン人が島には生き残っているというのだ。銛で突かれた捕鯨船長らしき白骨の近くには,まだ新しい足跡があった。犯人は,ダーウィンや英国文明社会に触れたフエゴ島出身の少年,ジェイミーであった。彼は熱病に耐えるために秘密で呑んでいたコカで狂っていたようだ〜なかなか,面白い展開だぁね。『贋作「坊ちゃん」殺人事件』で賞を貰って,これを書いたようだ。革紐が乾いて首を絞めるというのは,北米のインディアンに伝わる拷問方法だから,謎は解けちゃうね。コカが関わっているところが,前後の作品で出てきた阿片を思い出させる