PYRAMIDEN ピラミデン

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 56
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022587145

作品紹介・あらすじ

北極の永久凍土に眠るゴーストタウンと”ピラミッド”

軍艦島、プリピャチに匹敵する、謎の北極廃墟ピラミデン。
「この街は死んでいない。赤の広場に保存されたレーニンのように、
生きたままの姿で氷河と共に眠り続けている」

北極点までおよそ1000km。かつて人類が暮らす世界最北の街であったピラミデン(Pyramiden)は、1991年、ソビエト連邦崩壊と共に人々が姿を消し、いまは世界最北のゴーストタウンとなった。神秘的な名前に負けぬその異様な光景は、ここを訪れるすべての人々を無言のまま圧倒する。街の背後に控える壮大な氷河と、毅然と立ち並ぶ社会主義的な住宅群。ソ連らしい無骨な建物は学校や病院、精肉工場から幼稚園まで、それぞれに明確な役割があり、さながら街自体が自己完結する回路のごとく、理路整然と配置されている。まるで映画撮影で造られたセットのような、どこか虚構めいたその街並みは、北極という圧巻の自然の中にあるがゆえに、「人工物」の異様さを一層際立たせる。そして街を周回する、10月革命60周年記念通りの突き当たりには、システム全体を統括する頭脳のごときレーニン像が、いまも無人の街に睨みを利かせている────。

感想・レビュー・書評

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  • かつてあった世界最北の街

  • 行ってみたくなる不思議な非日常的な場所。

  • 久しぶりにタイムトラベルした気分。
    凍てつく空気が一瞬肺を抜けた。

  • 図書館の新刊コーナーで一際目立っていたので借りてみました。世界最北のゴーストタウン。人は一切写ってないのに生活の息遣いは残り続けていて、静かでうるさい場所という感じ。古いシーツや破れた紙、枯れた植物の質感が伝わってくる写真たちでした。

  • 行けないところに行く。写真家としての一つの仕事の仕方

  • こんなに綺麗な廃墟があるとは信じられない。

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著者プロフィール

写真家。世界の民俗から宇宙開発まで、世界100カ国以上を巡って幅広いテーマで撮影。代表作『奇界遺産』『世界』ほか多数。 instagram@x51

「2023年 『CARGO CULT カーゴ・カルト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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