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- / ISBN・EAN: 9784022593573
感想・レビュー・書評
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古典だが今でも真実が書いてある誰もが読むべき書
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戦後なぜ給食にパンと牛乳(脱脂粉乳も)が導入されたのかなど、アメリカをはじめとする食糧メジャーのしたたかな戦略に知らずにのってしまっている私たちのシステムに気づける本。
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本文の序文のなかにある「_貧しさや飢えは不可避な現象ではなく、われわれの力の及ぶ範囲の、明確な要因によって生じたものである。」
について詳しく書かれた本です。ソ連崩壊以前の時代に書かれた本ですが、いまでも続いていることが多々あると感じます。TPPを考えるうえでも参考になるとおもいます。
第三世界の国々にやってきた農業多国籍企業(アグリビジネス)がどのように、その国の農業を破壊し収奪するかについて詳しく書かれています。具体例をたくさんあげて書かれています。
決定権を持つ人物たちの言葉もいろいろ出てきます。
世界銀行の取り組みの問題点や、また社会構造そのものの問題にもふれています。アメリカなどの西側諸国よりも中東アラブ諸国のほうが困窮した国々への支援に寛大であることなども知らなかったです。読んでいない方は読まれることをおすすめしたいです。 -
数字やデータが多く、読むのには時間がかかった。
なぜ第三世界の人たちが飢えるのか。
天災のせいでも、食料が本当に足りていないわけですらない。
多くのデータをもとに、先進国の資本家たちが何をしているのか示した一冊。
世界はこんな風に仕組まれているんだなぁ、と思った。
世界をこんな風に仕組んでいる人たちの、頭の良さと、第三世界の人間が数多く死んでも自分たちの利益を優先できるその決断力に、自分は絶対勝てないなぁ、と思った。
だけどこのままでいいとは思えない。
自分に何ができるか。
こういう状況を知ってしまった以上、やっぱりそれを考えなければ、自分だって加害者なんだ、誰かを殺しているんだ、と思った。
多くの人に読んでもらいたいなぁと思う。 -
飢餓とは天災ではなく人災である。
「食糧」は時に戦争の火種となり、武器となる。
開発の名の下に行われる農業改革の行き着く先には、伸びゆくGNPの影で大量の食糧不足を引き起こし、多くの栄養失調、餓死を生んできた。
世界の食糧を握っているのは誰なのか?
世界の情報をコントロールしているのは誰なのか?
人間はもう後戻りできない状況まで追いやられている。
変わらなければならないのは第三世界ではなく、
私たちである。