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- Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022603517
感想・レビュー・書評
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とある町の産婦人科を舞台にした物語だ。女性が書く医療物ということで、どうせお綺麗な話で終わるんだろうと舐めてかかったら痛い目をみた。
重いんである。生まれながらに障害を負った赤ん坊あり、望まれず誕生し、あげく実の姉に抗議の自殺をされる赤ん坊あり。主人公の妻も情緒が不安定でいつも問題を起こしてばかり。そんな時でも主人公は、時に斜に構え、時に韜晦しながら患者たちと向き合っていく。……ドラマティックなエピソードがあるわけではない。諦めたり目をそらしたりする描写の方がずっと多い。それでも読み終えた後に、しみじみと心に迫ってくるものがある。そんな話だ。 -
産婦人科医・野辺路とその家族、そして友人たち。
産科といういのちの切り岸に立ちながら、決して綺麗な仕事だけをやっているわけではない男と、彼の周囲の面々がおりなすヒューマン・ドラマ。
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