世界の書物 (朝日文庫 き 4-2)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022605412

感想・レビュー・書評

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    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4022605413
    ── 紀田 順一郎《世界の書物 19890320 朝日文庫》
     
    ──〝壮大な悲しみ〟というのは、この物語のメイン・テーマであろう。
    しかし、人と鯨の抗争という、途方もない次元の物語に読者をひきこむ
    前に、作者は奇矯ともいえるテクニックを駆使する。巻頭、「語源部」
    と称して当時の辞典の鯨の項目が抜粋され、ついで「文献部」と称して
    八十項目におよぶ諸文献からの引用がなされる。それは「聖書」から
    シェイクスピアを経て、ダーウィンに至る博識ぶりで、十九世紀アメリカ
    版の「群書類従」といった景観を呈する。ここですでに作者の偏執が示
    されるのであって、この部分をとばさずに読む読者だけが、幸福な境地
    を約束されるという仕組みとなっているのである。(P282-283)
     
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000J8EVH6
    ── 紀田 順一郎《日本の書物 19790825 新潮文庫》
     
    (20091109)
     
     ビジネスマン禁句 ~ 部下・逆ギレ・下剋上 ~
     
    http://q.hatena.ne.jp/1565226400#a1272257(20190810 14:06:13)
    …… 部下の話なので部下という言葉を使っただけです。
    http://q.hatena.ne.jp/1565226400#a1272257(20190812 06:30:46)
     
    …… 人民の部下である英国王は、世界中でもっとも偉大な王である。
    しかし、もし人民の部下であることより以上のものであることを欲する
    ならば、彼はもはや何者でもない、と。君主はそれに対してこう答えた。
    私は私の人民の部下でありたい、と。── 最終項“主権者”の結び
    …… ディドロ/杉之原 寿一・訳《百科全書 1751-1772 France》
    ── 紀田 順一郎《世界の書物 19890320 朝日文庫》P199
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4022605413
     
     Temple, William 卿 16280425 England 16990227 71 /1st Baronet、
     Charles II   国王 16300529 England 16850206 54 / [16600529-16850206]
     Diderot, Denis 美学 17131005 France 17840731 70 /
    ♀Yekaterina II 女帝 17290502 Russia 17961117 67 /8[17620709-] 0628 Julius
     杉之原 寿一 社会学 19230115 京都  20090715 86 /神戸大学名誉教授/籍=壽一
     紀田 順一郎 書誌学 19350416 横浜         /慶応大学卒/籍=佐藤 俊
     
    …… ディドロは、1751 プロイセン科学アカデミーの外国会員となる。
     ロシアの女帝エカチェリーナ2世と個人的に交流した。1765年、娘
    の結婚資金を確保するため、ディドロは蔵書をエカチェリーナ2世に売
    り渡したが、その契約は、ディドロの生存中はそれら蔵書を手元におい
    て自由に利用できるという条件付きであり、実際にはエカチェリーナ
    からの資金援助という性格をもつ。そうした援助にむくいるため、
    『百科全書』完結後の1773年、ロシアを訪問した(Wikipedia)。
     
    (20190812)
     

  • 金原瑞人(本棚より)

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著者プロフィール

評論家・作家。書誌学、メディア論を専門とし、評論活動を行うほか、創作も手がける。
主な著書に『紀田順一郎著作集』全八巻(三一書房)、『日記の虚実』(筑摩書房)、『古本屋探偵の事件簿』(創元推理文庫)、『蔵書一代』(松籟社)など。荒俣宏と雑誌「幻想と怪奇」(三崎書房/歳月社)を創刊、のち叢書「世界幻想文学大系」(国書刊行会)を共同編纂した。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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