http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4022605413
── 紀田 順一郎《世界の書物 19890320 朝日文庫》
──〝壮大な悲しみ〟というのは、この物語のメイン・テーマであろう。
しかし、人と鯨の抗争という、途方もない次元の物語に読者をひきこむ
前に、作者は奇矯ともいえるテクニックを駆使する。巻頭、「語源部」
と称して当時の辞典の鯨の項目が抜粋され、ついで「文献部」と称して
八十項目におよぶ諸文献からの引用がなされる。それは「聖書」から
シェイクスピアを経て、ダーウィンに至る博識ぶりで、十九世紀アメリカ
版の「群書類従」といった景観を呈する。ここですでに作者の偏執が示
されるのであって、この部分をとばさずに読む読者だけが、幸福な境地
を約束されるという仕組みとなっているのである。(P282-283)
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000J8EVH6
── 紀田 順一郎《日本の書物 19790825 新潮文庫》
(20091109)
ビジネスマン禁句 ~ 部下・逆ギレ・下剋上 ~
http://q.hatena.ne.jp/1565226400#a1272257(20190810 14:06:13)
…… 部下の話なので部下という言葉を使っただけです。
http://q.hatena.ne.jp/1565226400#a1272257(20190812 06:30:46)
…… 人民の部下である英国王は、世界中でもっとも偉大な王である。
しかし、もし人民の部下であることより以上のものであることを欲する
ならば、彼はもはや何者でもない、と。君主はそれに対してこう答えた。
私は私の人民の部下でありたい、と。── 最終項“主権者”の結び
…… ディドロ/杉之原 寿一・訳《百科全書 1751-1772 France》
── 紀田 順一郎《世界の書物 19890320 朝日文庫》P199
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4022605413
Temple, William 卿 16280425 England 16990227 71 /1st Baronet、
Charles II 国王 16300529 England 16850206 54 / [16600529-16850206]
Diderot, Denis 美学 17131005 France 17840731 70 /
♀Yekaterina II 女帝 17290502 Russia 17961117 67 /8[17620709-] 0628 Julius
杉之原 寿一 社会学 19230115 京都 20090715 86 /神戸大学名誉教授/籍=壽一
紀田 順一郎 書誌学 19350416 横浜 /慶応大学卒/籍=佐藤 俊
…… ディドロは、1751 プロイセン科学アカデミーの外国会員となる。
ロシアの女帝エカチェリーナ2世と個人的に交流した。1765年、娘
の結婚資金を確保するため、ディドロは蔵書をエカチェリーナ2世に売
り渡したが、その契約は、ディドロの生存中はそれら蔵書を手元におい
て自由に利用できるという条件付きであり、実際にはエカチェリーナ
からの資金援助という性格をもつ。そうした援助にむくいるため、
『百科全書』完結後の1773年、ロシアを訪問した(Wikipedia)。
(20190812)