アインシュタインの宇宙 (朝日文庫 さ 15-1)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022607218

感想・レビュー・書評

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  • 著者は高名な物理学者、元京大教授の佐藤先生。著者がいろいろなところで書いていたものを集めた本のようで重複しているところもあったが、相対性理論やブラックホールの解説がものすごくわかりやすく、読んでよかった。

  • 著者がさまざまな機会に執筆した、宇宙物理学の成果をわかりやすく解説している文章をまとめた本です。

    著者は、ホーキング博士などの活躍により、専門家以外の人びとのあいだで「宇宙論ブーム」が生じていることに触れています。そして、人びとの宇宙に対していだいているロマンティックなイメージと、物理学者たちが解明しようとしている宇宙のすがたの乖離が生じているのではないかという危惧を語ります。

    人びとが日常のなかで理解している時間や空間の概念は、おおよそ古典力学における理解に近いものですが、アインシュタインによって提唱された相対性理論は、そうした時間・空間の概念を書き改めました。また素粒子物理学は、われわれの日常の世界とはまったく異なるスケールの物理的現象をあつかっており、現在の宇宙についての探求はそうした物質の起源についての研究と密接に結びついています。著者は、アインシュタインの仕事が宇宙物理学にあたえた意味などをわかりやすく説明しながら、現代の宇宙物理学の研究がおこなわれているフィールドが、従来の人びとがいだいていた宇宙のイメージとは大きく異なっていることを一般の読者に伝えようと試みています。

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著者プロフィール

1938年生まれ,1960年京都大学理学部卒業,1964年同大学院中退。1974―2001年京都大学教授,基礎物理学研究所長,理学部長を歴任。2001―2014年甲南大学教授。


「2014年 『林忠四郎の全仕事 宇宙の物理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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