植物の不思議な生き方 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022617507

作品紹介・あらすじ

寄生虫に乗っとられたカタツムリの異常行動、じわりじわりと大木を絞め殺す植物など、ちょっとグロテスクな生態のほか、春になると黄色い花が咲く理由、みずみずしくて甘いスイカの狙いなど身近なテーマを入り口に、植物学の研究が明らかにした植物の生存戦略を楽しく解説。

感想・レビュー・書評

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  • 植物は健気だ。たくましくて知能犯でもあり、恐ろしい存在でもある。すべては子孫を残すため。そういう単純な必死な生き方にあこがれる。植物のすごさを知り、また身近に感じられるようになる一冊。植物が偉大な数学者だったなんて知らなかった。

  • 2021/10/04 読了

  • 目次から興味のあるところだけ読んでみたら、なんと興味深い。植物の特徴や進化を身近なアニメや機械などにうまく例えて、わかりやすく面白く書かれている。 
    改めて、初めから最後までしっかり読んで大満足。
    普段の雑談のネタにも役立つ内容満載。
    とにかく一度、どの項目かだけでもいいから読んでみて。

  • 農学部図書館のアルバイト学生の方に図書を推薦いただきました。テーマは「植物」です。

    ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB11775966

  • 雑学としておもしろい植物の知識。語り口が軽妙で人間への喩えがわかりやすく、読みやすい。
    また読み直してみたい。

  • 植物の生態を、人間の社会生活に喩えてわかりやすく説明してくれている。植物マメ知識を得るにはよい本。ただ、読んでいてときどき、文中の比喩にイラっとさせられる。なのでぎりぎり最後まで読み終えた。

  • 植物のちょっと不気味でドラマチックな生存戦略~帯より~

    「植物は逆立ちした人間である」というように私たち人類とは異なる生き物なのに、どこか共感し、圧倒される植物たちの物語。
    著者のユーモア溢れる文章にニヤニヤしながら読んでいると、いつの間にか己の生き方をふと振り返ってしまう。そんな一冊。

  • 例えを上手く混ぜて面白くしてあるので、
    ”植物の生存戦略”って難しそうな話が楽しく読める。

  • 旧約聖書からSF迄,豊富な話題と繋げた物語仕立てで,植物の生態の一部を紹介する.引き込まれる筆致.

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著者プロフィール

稲垣 栄洋(いながき・ひでひろ):1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授。農業研究に携わる傍ら、雑草や昆虫など身近な生き物に関する記述や講演を行っている。著書に、『身近な雑草の愉快な生きかた』『身近な野菜のなるほど観察録』『身近な虫たちの華麗な生きかた』『身近な野の草 日本のこころ』(ちくま文庫)、『植物はなぜ動かないのか』『雑草はなぜそこに生えているのか』『イネという不思議な植物』『はずれ者が進化をつくる』『ナマケモノは、なぜ怠けるのか』(ちくまプリマー新書)、『たたかう植物』(ちくま新書)など多数。

「2023年 『身近な植物の賢い生きかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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