- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022617989
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学評論随筆その他】消しゴム版画家・ナンシー関の死から10年以上が過ぎた。一向に古びない彼女の文章やハンコ、さらに、いとうせいこう、リリー・フランキー、みうらじゅん、宮部みゆきをはじめ、さまざまなインタビューを通して重層的に希代のコラムニストの生涯に迫る。
感想・レビュー・書評
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消しゴム版画家 コラムニストのナンシー関の評伝。思っていた以上に、影響力のある方だったようだ。
雑誌の中でしか読んでなかったので、今度は書籍を読んでみようと思う。 -
コラムをいくつか目にすることがあって気になってたところに亡くなって、そのままになっていた。が増田さんのamazon潜入取材をきっかけに、ナンシー関にたどり着いた。もう20年前なのね。なのに収められているナンシーのコラムの、的確な表現。指摘。色褪せないのがびっくり。鋭い指摘は歳を取らない。死ぬ前にナンシー関を読んでおかねば 90
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「心に一人のナンシーを」言い得て妙というかすてきな言葉だと思う。これまでもこれからもナンシーさんは皆の心にいるのだと思う。
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烏兎の庭 第四部 8.18.12
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto04/diary/d1208.html#0818 -
生前ナンシー関にかかわった多くの人びとへのインタビューを通して、あまりにも早くこの世を去った彼女の生涯を明らかにしている評伝です。
死後、ますます多くの讃辞に取り巻かれたナンシー関ですが、本書はさまざまな人びとへの取材を通して等身大のナンシー関をえがいており、ノンフィクションとして優れた仕事だといってよいように思います。その一方で、本書の「まえがき」には、「すでにナンシーの書いた文章の中に、いくつもの物語がある。それを整理整頓してならべなおし、その背景を埋めていけば、どうしてナンシーが非凡で魅力的な書き手であったのかがより明らかになるのではないか」と書かれていますが、こうした作業を通じて彼女のスタンスを評価するという面では、いまひとつ踏み込み切れていないような印象もあります。 -
ノンフィクション
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ナンシー関は天才だった。久しぶりに彼女の文を読みたくなった。
けど、いろいろテレビ出演の話は書いてあるのに、どうしてあの深夜番組のことは書いていないんだろう?
(108) -
ナンシー関が39歳で急逝してから、はや15年。本書は没後10年目に出版された評伝である。キレ味と愛情と孤高の視点を内包した文章と消しゴム版画を多数残したナンシー関の生い立ちから死の直前までを、関係者のインタビューを紡ぎながら構成している。
サブタイトル『心に一人のナンシーを』が、イカしてる。ナンシー関の文章を読み返そうかな。
今読んでも面白いことを言ってますよね。
マツコ・デラックスのコメントは興味深いです。
今読んでも面白いことを言ってますよね。
マツコ・デラックスのコメントは興味深いです。
マツコ・デラックスさんも、昔はポスト・ナンシー関なんて呼ばれてた時もありましたよね。
ナンシーさんとはまた違った鋭さなんでしょうね。