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- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022620200
感想・レビュー・書評
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『世界の車窓から』『音のソノリティ』といった5分ほどのブリッジ番組が好きだ。ワンテーマをコンパクトに見せる裏側に、何日にも亘るリサーチや撮影の手間があったことを感じさせる。
いつも短いエッセイが見事な内田洋子さんが、ミラノの四季をもっと短く、ひとときごとに切り取ったのが本書。「犬と散歩する速度」で見る、歳時記、風景、人。ときに見開きで終わっちゃうほど短い1篇1篇が、長くこの街で暮らし仔細に観察してきた人ならではの視点が感じられ、まさにあれらのミニ番組のようや豊かさ。
「ずっとファンです」と著者にご挨拶して、どの本が好きかと問われたときに、すぐ答えられなかったことが悔やまれる。口だけと思われたかなあ。だって本当に、全部好きなんです。詳細をみるコメント0件をすべて表示