ハングルへの旅【新装版】 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.92
  • (4)
  • (3)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 127
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022620750

作品紹介・あらすじ

『朝鮮民謡選』を読み耽った少女時代。30歳を過ぎた頃、心に残った仏像がすべて朝鮮系であることに気づく。50代で学び始めたハングルははたして魅力あふれる言葉だった。隣国語のおもしろさを詩人の繊細さで紹介する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 祝復刊

    中年を過ぎてから未知の言語を学ぶ歓び | レビュー | Book Bang (週刊新潮2021年11月18日)
    https://www.bookbang.jp/review/article/713895

    朝日新聞出版 最新刊行物:文庫:ハングルへの旅
    https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=2973

    ハングルへの旅 新装版 茨木のり子(著/文) - 朝日新聞出版 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784022620750

  • 近年稀にみるハイライトつけまくり大賞(笑)
    詩人の方だから当然ながら、読みやすくて。軽快で。言葉を大切にしてて。

    ハングルではないけど、同じように大人になってから語学を習う身としては共感の嵐だし。ちょっと韓国上げ過ぎるかなぁなんて思う個所もあるけど、語学はまぁ愛なので(笑)それもわかる。
    そもそも、この本が出版された頃はほとんど学習者のいなかった言葉が、今や大人気言語に。今の本屋のハングルコーナーを茨木さんが見たらさぞ驚くだろうな〜。そもそも、この本だって、30年の時を経てこうして、電子書籍化されたこともきっとK-popブーム韓国ドラマブームからの韓国学習者の増加に伴うものだろうし。特にハングルへの思いがなくても、この本を読んでると、謎に胸が熱くなってしまう。

    何より一昔前の韓国の様子を知れるのもとってもよくて。日韓の歴史に心を痛めたり。尹 東柱の詩には不覚にも涙が出そうになった。

    個人的には韓国語に興味がある人には是非オススメしたいし、ハングルアレルギーさえなければ語学やアジアに興味がある人にもおすすめ。

  • 2023.06.22

    浅川巧

    チャプチェ
    人参、椎茸、筍季節の青物(芹、さやえんどう、いんげんなど)はるさめ、松の実、牛肉、卵。
    たれ
    薄口醤油、砂糖、胡麻油、粉唐辛子少々
    作り方
    野菜は全て線切り。青物は茹でて切る。
    人参は人参、椎茸は椎茸、種類別に一つ一つ炒める。これがコツ。塩味少々。
    春雨はもどし、湯どうし。3、4センチに切る。
    錦糸卵を作る。
    牛肉は、砂糖、醤油、胡麻、葱みじん、生姜みじん、ニンニク、ごま油に漬けておいて、焼き薄切り。(かまぼこの千切りで代用も)
    炒めた材料を全部、タレでさっくりあえて味を整える。酢を加えても。
    深皿にこんもり盛って、松の実を散らし、錦糸卵を飾って出来上がり。

  • 韓国人の友達がいて、韓国に何度も遊びに行って、韓国が好きな自分が、韓国語を話せないことが急に情けなくなった。これから、少しずつ勉強して、韓国語で友達と話したい、とこの本を読んで改めて思った。

  • 茨木のり子さんは、有名な詩人ですが、散文も優れていると思っています。この本は、夫と死別後に習い始めたハングルへの旅、ハングルとの旅を綴るもの。紀行文にもなっていて、茨木のり子さんは、とても魅力的で、興味深い人だったのだろうとしみじみ思える名著ですね。言葉は学ぶに値する、人生は、言葉をつかって生きるに値するということを実感できる。

  • 「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」
    著書のこの言葉通り、韓国語の森に自分の力で深部まで分け入った彼女の、語学について綴ったエッセイ。

    「その美術を愛しながら、同時にそれらの人々が、作者たる民族に対して冷淡なのに驚かされる。」
    柳宗悦の言葉にもハッとさせられた。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1926年、大阪生まれ。詩人、エッセイスト。1950年代より詩作を始め、53年に川崎洋とともに同人雑誌「櫂」を創刊。日本を代表する現代詩人として活躍。76年から韓国語を学び始め、韓国現代詩の紹介に尽力した。90年に本書『韓国現代詩選』を発表し、読売文学賞を受賞。2006年死去。著書として『対話』『見えない配達夫』『鎮魂歌』『倚りかからず』『歳月』などの詩集、『詩のこころを読む』『ハングルへの旅』などのエッセイ集がある。

「2022年 『韓国現代詩選〈新版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

茨木のり子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×